第五十八話 別当 別当 また別当 弁当にしろよまじで(オコ)
はい どうも 僕です。
いつものように朝廷からまた無茶ブリが来ています。
――空海君の知らない世界★
朕、思うところありて、ここに詔す。
東寺は国家鎮護の根本にして、
万民の安寧を支える大伽藍なり。
しかるに、近年その務め多く、
人の手に余ること、山のごとし。
よって朕、深く案じたり。
この国のため、
この都のため、
この天下のため、
その任を負うべき者はただ一人。
遍照金剛空海、
その才、群を抜き、
その識、世に越え、
その行、衆に勝れり。
よって今より、
**造東寺所別当の任、空海に補せよ。**
右大臣・藤原冬嗣、
この詔、速やかに執り行い、
遅滞なく空海に伝えよ。
なお、この任は軽きにあらず。
拒むこと、許さず。
辞すること、許さず。
怠ること、許さず。
朕の意、これに尽きたり。
天長元年六月十六日
嵯峨天皇
んでさ、この前メルメルきたんだよね。
天長元年六月十六日
右大臣藤原朝臣冬嗣、宣す。
先日、上より勅を奉り受く。
曰く――
「東寺は国家鎮護の根本にして、
万民の安寧を支うる大伽藍なり。
その務め、軽からず。
よって遍照金剛空海をして、
造東寺所別当の任に補せよ。」
この勅、重く、厳しきものなり。
空海法師、
そなたの才、識、行、
いずれも衆に越え、
朕の信任、他に比ぶる者なし。
よって、
**拒むこと、許されず。**
**辞すること、許されず。**
**遅れること、許されず。**
この任、
朕の御心にて定まりしものなれば、
右大臣として、ただこれを伝えるのみ。
空海法師、
速やかに東寺へ赴き、
別当の務め、怠りなく果たすべし。
……なお、
この宣を記すにあたり、
右大臣、胃の痛み甚だし。
天長元年六月十六日
右大臣 藤原冬嗣
ふ ざ く ん な !
仕事が増えるのぉぉ(社畜)
ていうかさ、高野山というか金剛峯寺の仕事もあんだぞおおお。
あれなんていうの?
CEO?
あれか、ざす?
とかいうなんていうか量産型ロボ兵器?
筆「座主とは天台宗の役職です。貴方様の御友人(最澄)が就いていた役職ですね」
あいつかー。
ほんま惜しい人物だよなあ。
なんつーか、天に愛されて招待されちまったんだよなぁ。
ということは、金剛峯寺とか高野山は
責任者 ORE で
でも役職ないとか(絶望)
なにが絶望って、給料でないの(切実)
ちなみに今度の別当とやらも給料ないの(涙)
仕事超タイヘンなのにね。
別当じゃなくて弁当よこせよ(オコ)
あ、弁当あったわ。
ほら、手弁当。
くそがああああああああああああああああああああ。
こうして空海君は
この時代でもブラック企業(朝廷)の社畜に進化するのであった。
第五十八話
別当 別当 また別当
弁当にしろよまじで(オコ)
おわり
あまりのブラック感に切れる空海。
何を怒ってるのか分からない高僧達。
すれ違う心とは。
次回
第五十九話
瞬間 心重ねて
おまえまじでいいかげんにしろよ編へ
つづく




