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空海と筆 〜真言宗始まってました〜  作者: moca


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第五十七話 いつの世界にも賄賂って必要よね(社畜)


うーむ、どうも僕です。


いやね、ほら、学校よ。

あれ認めてもらうのに文科省ありませんいったらさぁ、

絶対★無理っていわれちゃってさー。


思わず、うんこしてるときに背後に誰かいるような気がする呪いかけちゃった(照)



まーさー、がっこはいいんだけど

孤児がだめーっていわれるとさー、やっちゃうよね?(強要)



しかーしどうしたもんかなーって思ってたらさ、

筆ちゃんがさー、


筆「こういう時は贈り物で心証を和らげるといいですよ」


っていうからさー。



よし、書いちゃいますか。


**綜藝種智院式并序**

タイトルはこれ。


内容はっと……もう色々盛ってやろってな。



① 「人は皆、生まれながらにして学ぶ力を持つ」

 身分が低いから学べない、家が貧しいから学べない。

 そんなのは社会の都合であって、人の本質じゃない。


② 「学問は仏教だけじゃなく、世俗の知識も必要」

 仏教の智慧(智)

 世俗の知識(学問・技術)

 生活に必要な技芸(藝)

 これ全部まとめて学ばせるべき。


③ 「孤児や庶民こそ未来の宝である」

 貧しい者、孤児、身分の低い者。

 こういう人たちこそ、教育によって未来の芽が育つ。


④ 「国家のためにも教育は必要」

 教育された民が増える → 社会が安定する → 国が豊かになる。


⑤ 「智慧は人を救う」

 仏教の智慧は人を救う。

 世俗の知識は生活を救う。

 つまり両方あってこそ人は生きられる。



というのを、装飾過多で書き連ねて

朝廷の偉い人に送ってやったわwwwww


書いたのは筆ちゃんだけどなっ(キメ顔)



あとはー、そうだなー、換金ように


① 両界曼荼羅

十二天像じゅうにてん


とかの絵をかいてさー、送ってやったわー。


言うてもほら、20万部とか30万部じゃないし手書き一枚だしね。

著作権てきなあれこれも大丈夫やろ。

いうなればファンアートてきなあれでさ(令和脳)


筆「こいつほんま」



これがのちの世の国宝等になるとは

想像すらしてない空海であった。





――空海君の知らない世界★


とあるお役人(超偉い人)

……なんだこれは。


机の上に置かれた巻物と絵。

差出人の名を見て、思わず背筋が伸びた。


「遍照金剛空海」


よりによって、あの男か。


東寺の別当であり、

嵯峨天皇の寵愛厚く、

密教の大導師であり、

国家鎮護の要。


つまり――

下手な扱いをすれば、こちらの首が飛ぶ相手。



震える手で巻物を開く。


……長い。

やたら長い。

しかも妙に熱い。


「人は皆、生まれながらにして学ぶ力を持つ」

「孤児こそ未来の宝である」

「智慧は人を救う」


……孤児?

庶民?

教育?

なぜ我らにこれを?



いや、分かっている。

これは“お願い”ではない。


**実質的な通達だ。**



しかも横には、

見たこともない神々の絵。


胎蔵界?

金剛界?

十二天?

なんだこれは。


だが……美しい。

いや、美しすぎる。



これを贈り物として寄越すとは、

空海殿……

どれだけ本気なのだ。



背中に冷たい汗が流れる。


これは、

「学校を認めよ」

という圧力ではない。


「認めないという選択肢はない」

という、


**静かな死刑宣告** だ。



……分かった。

分かったから。

認める。

認めますとも。


どうか、

どうかこれ以上、

我らの胃を痛めつけないでいただきたい。



空海殿の“贈り物”は、

ありがたく受け取らせていただきます……。





第五十七話

いつの世界にも賄賂って必要よね(社畜)

おわり


無自覚に他人の胃を痛めつけている空海。

貴方には優しさが無いの?


次回

第五十八話

別当 別当 また別当

弁当にしろよまじで(オコ)

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