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空海と筆 〜真言宗始まってました〜  作者: moca


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第五十二話  少年よ神話になれ(おっさんです)


空海君の知らない世界★


……あの日から、胸に刺さったままの棘がある。


伯父との確執。

あれは、避けられぬ道ではなかった。

もっと穏やかな終わり方があったはずだ。

だが若かった我は、血の熱に任せて刃を振るった。


その一歩が、すべてを変えた。


周りが騒ぎ立てた。

「将門こそ関東の覇者だ」

「新皇を名乗れ」

「お前ならできる」

……我は、引くに引けなくなった。


本心では望んでなどいなかった。

天皇に逆らうつもりなど、毛頭なかった。

ただ、関東を守りたかっただけだ。


だが、民の声に押され、

仲間の期待に背を向けられず、

我は“新皇”を名乗った。


その時だ。

胸の奥に、不思議な力が湧いたのは。


まるで大地そのものが我に力を貸しているようだった。

刃は軽く、馬は風のように走り、

敵の矢は我を避けた。


……あれは、借り物の力だったのだ。


関東の地霊が、

民の願いが、

我を“守り”として選んだのだろう。


だがその力は、

ある日、ふっと消えた。


理由は分からぬ。

ただ、戦の最中、

胸の奥で何かが途切れた。


その瞬間、我は敗れた。


あれは、我が力ではなかった。

借り物の力が消えたから負けたのだ。

それが、我の真実だ。


天皇に対しては、今も申し訳なく思っている。

我は逆らうために立ったのではない。

ただ、関東を守りたかっただけだ。


……そして千年。


この地はずっと乱れていた。

地脈は歪み、

海は荒れ、

時の流れすら揺らいでいた。


我は見ていることしかできなかった。

守りたかった地が、

苦しんでいるのを、

ただ見ているしかなかった。


だが――

今日、すべてが変わった。


名も知らぬ神官が、

光の渦の中で言霊を放ち、

天地を繋ぎ、

太平洋の道を整え、

封印を完成させた。


あれは、奇跡だ。


関東は静穏を取り戻した。

千年ぶりに、

この地が“息をした”のを感じた。


……空海。

名は知らぬが、

お前に礼を言いたい。


我が果たせなかった“関東の安寧”を、

お前は成し遂げた。


借り物の力に頼った我とは違う。

お前は、自らの力で、

自らの言葉で、

この地を救った。


感謝する。

心から。


そして――

最後にひとつだけ、

この地に誓おう。


関東の平穏が再び乱れる時、

我はまた立つ。


今度こそ、

借り物ではなく、

我が意志で。


この地を守るために。




――現代の名も無きおっさん視点――


なんだろ、このカンチョーさんの視線が

アイドルを神聖視するやっかいなファンの眼なんですが(怖ぁ


まあ、何を言われても名も無いおっさんなんですけどね。

ライブは楽しかったけど後始末はメンドクサイ。

これいつの世も変わらない物なんですねぇ。


しかも木彫りの像が

「わし ここきにいったから かえらへんで」

とか言ってるしさぁ。


まあ封印の要石がわりにしてるから

「実家に帰ります」とか言われても

困るだけなんですけどね(実家どこよ?)


しかしなぁ、カンチョー君よ。

名も無きオッサンを空海扱いは辞めてくれないですかね?(事実)


なんでこの方、僕を空海呼びするんでしょうねぇ

(ノリでどっかで自白してます)


なんかこの前も電波きたしさあ。

公がヨロシクって言うんですよ。知らんがな(遠い目)


筆「そろそろ元の時代に帰らないと

  存在がこの時間軸に固定されて戻れなくなりますよ」


おいおいおい、まじかよ。

ていうか、こっちで遊んで暮らすのはだめ?

だめですか。

わかりますん(泣)




第五十二話

少年よ神話になれ(おっさんです)

おわり


次回 第五十三話

旅行から帰るとやっぱり家が一番ねって言うよね

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