第四十四話 調査は続くよ何処までも なげえええええ
あー、ワトソン君。
こういう“一見、問題点を取り除けば解決する風”に見える案件は、
素直にやると自爆するんだよ(社畜脳)
だもんで、もう少し深掘りしよう。
まず、やらなきゃいけない事。
① カンチョーに成りすまして金剛峯寺に侵入して像を奪取
② そのまま成田に運ぶ(その後はその時に指令が来る)
これだけだ。
だが、これには絶対裏がある。
その構造を無視すると、追加案件地獄に落ちる(社畜脳)
なので深掘り。
ここでの疑問点――
**なんでカンチョーなのか。**
さっきも言ったが、エリートであって
戦場におつかいに行かされる立場ではない。
なのでそこを整理。
まず、カンチョーの背後関係。
① 父ちゃん → ゴダイゴ
ガンダーラじゃねええよ。おおものじゃねえか。
南朝でオレ神格化したひとですよね(戦慄)
② 母ちゃん → 摂関家の中心
藤原北家って……東寺の保護者じゃねええかあああ(スポンサー感)
③ カンチョー → 真言宗初の大僧正
俺生きてる派作り上げた人ですねわかりました。
俺伝説つくったひとたちのトップですねわかりたくありませんでした。
④ 成田山の後継 → 江戸時代に
俺と不動明王、怨霊伝説と調伏がセット。
噂の発生源ですねわかります。
つまり――
**どっかでも欠けると、江戸時代に大変な事になる。**
ですねわかります。
まあ、わかりやすく解説するとだ。
ちょっとややこしいんだが。
将門公ってさ、二面性あるでしょ。
これは別人格とかじゃなくて、
荒魂 怨霊:属性 火
和魂 守護神:属性 水
みたいに、日本ってなんでも神様に祀るけど、
そういった二面性を結構出しちゃうんだよね。
「これはこれ、それはそれ」みたいな。
だもんで、今回何が問題かって言うと――
**後の空海伝説が弱くなると、相対的にニギミタマが弱くなる。**
だってそうだろ?
怨霊しずめられなくなるわけだから。
だから、空海伝説――すなわち俺伝説は弱体しちゃダメなわけだ。
で、このカンチョーの後ろ盾の人たち、
全部ニギミタマ派につながるってわけだ。
で、こっからさらに問題なのが――
ニギミタマ派が弱まる
↓
未来で怨霊がおさえられない
ここまではいいかな。
で、これを乱が起こってる時に戻すと。
さっきも言ったが、
**将門の乱って規模の割にエネルギーがでかい。**
日本三大怨霊とか言われるレベルだぞ。
それならもっと……そうだな、
何十万って死人出てないとおかしい。
つまり、このエネルギー、どっからか流入してるわけで。
そう――
**未来の大怨霊になった将門から今に流れてきてるわけだ。**
しかし、じゃあこの流れ断てばいいとはならないのだよ。
① 未来から怨霊エネルギーがくる
② 今の乱のエネルギーが増える
③ 未来の大怨霊に繋がる
というループは完成してるので、
ここいじるととんでもない被害になるわけで。
じゃあどうするかというと――
**流入してるエネルギーが暴走しないように調整する。**
という、なんとも場当たり的な対処方法しかないわけだ(某銀行システム)
で、だ。
この乱、カンチョーの背後含め、
全員、超・利益 得てるんだわ。
俺、一応僧侶なわけで、
やっぱりね、特定の誰かのために苦しむ人は見たくないんだわ。
だけどさ。
だからといって、
「じゃあこの背後全部認めない!」ってやると、
将来怨霊がとんでもないことになって、
もっと泣く人出るんだよな。
それってさ、
大を生かすために小を見捨てるってなっちゃうけどさ。
でもさ、やっぱ、そうしないとダメなんだよな(悲観)
くそう……これか。
因果の逆転ってのは。
結局、どこを割り切るか、俺への試練じゃねえか。
くそっ。
あーもうわかったよ。
やりゃいいんだろ。やればよぉ。
筆「(泣かないで)」
第四十四話
調査は続くよ何処までも なげえええええ
おわり
次回 第四十五話
潜入 忍者屋敷 あれ ここ マイハウスじゃ………




