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空海と筆 〜真言宗始まってました〜  作者: moca


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第四十三話 調査は続くよ何処までも (遠い目)


ちゃっちゃっちゃちゃ ちゃっちゃっちゃちゃ

(みっしょんいんぽしぶらない例のテーマ曲)


ごきげんよう 空海。


さて今回の指令だが、

朝廷から秘密裏に決戦兵器が関東に運ばれることになったようだ。


君にはこの決戦兵器を奪取してもらう。

奪取した物は成田山に運ぶように。

そこで追加の指令がいくようになっている。


検討を祈る。

なおこの手紙は自動的に消滅する。


あつうううぃ まじでもえんなよ!!



ふむぅぅ……なるほどねぇ。

どうにかして“カンチョー”とやらに成りすまして

運び屋をやれってことねぇ。


筆「寛朝です」



――ちょっと前に届いた指令(真)


――此処に告ぐ。

時を越えし真言の行者、空海よ。


そなた、今より“火の因果”を調える者として

秘匿の務めを授かる。


朝廷、乱の影に潜む異変を察し、

密かに一つの“像”を東国へ遣わさんとしている。


その像、ただの木像にあらず。

未来より逆流せし火を受け止める“器”なり。


この器、放置すれば因果は乱れ、

火は時を越えて暴れ出す。


ゆえに、そなたは寛朝の姿を借り、

密かにその像を奪い取れ。


奪取の後は、成田の地へ運ぶがよい。

そこに“固定点”が生まれ、

火は安定し、乱は定まる。


そなたの介入は許されぬ。

ただ運び、ただ観測し、ただ記せ。

歴史を変えるな。

因果を乱すな。

火の流れを読み解け。


この命、拒むこと能わず。

そなたが未来へ呼ばれし理由、

ここに明らかとなる。


――不動明王、ここに宣す。


(※この勅命は五息の後に消滅する)



うーむ……とりあえず、カンチョーとやらは誰って話よね。


筆ちゃん知ってる?



寛朝かんちょうとは】


●生没年

916〜998年


●出自

・父:敦実親王(宇多天皇の皇子)

・母:藤原時平の娘

→ 皇族 × 藤原北家の超エリート血統


●宗派

真言宗(東寺系)


●経歴(要点)

・10歳で出家

・東寺三長者

・真言宗初の大僧正

・皇族ゆかりの寺のトップ

・将門の乱で不動明王像を携えて関東へ

・成田山創建の中心人物


【空海視点での怪しいポイント】

・皇族クラスなのに戦乱の祈祷に派遣されるのが異常

・弘法大師作の像を持ち出すのも異常

・祈祷と討伐が同期するのも因果的に不自然

・像が動かなくなる現象の中心にいる


【まとめ】

寛朝=超エリート僧。

将門の乱の“表の主人公”。



な ん でっ そんなエリート戦場にいかした!!(ガンギマリ)

あーもーぐちゃぐちゃだよぉ(泣)


えっとこれ……この僧侶のおっさん……どうすりゃいいんだ?

ころすの?(拒否反応)




――空海よ。


寛朝は寛朝として、成田へ向かわせる。

そなたはそなたのまま、金剛峯寺へ向かえ。


不動明王の像は、そなたが運ぶ。

寛朝は“表の任”を果たし、

そなたは“裏の任”を遂行する。


歴史の表には寛朝の名が残る。

だが因果の裏には、そなたの影が刻まれる。


成田に至れば、像は動かぬ。

そこが固定点となり、火は安定する。


寛朝に成り替わるな。

そなたは観測者であり、調える者である。


――不動明王、ここに宣す。



あああああああ(悲鳴)


これ絶対裏があるやつだああああ(社畜)



第四十三話

調査は続くよ何処までも (遠い目)

おわり


次回 第四十四話

調査は続くよ何処までも なげえええええ

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