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22:ルブルス・ドゥークーという名の化け物ですわ!

 奇妙な植物が張り巡らされている地下空間で悪だくみをしていた悪代官(ドゥークー)を追い詰めたまでは良かったのですが、護衛として連れていた改造オーガに肝心要のドゥークー(悪代官)が食べられてしまいまして……。


「オォオオオオッ!!!」」

 化け物も(わたくし)達の事を危険な相手だと認識したのでしょう、地下空間に広がっていた根っこや奇妙な果実がドゥークーを取り込んだ改造オーガに集まり物の怪的な姫の祟り神みたいな巨大な化け物に変わっていくのですが、その姿は体の内側から無数の根っこが溢れ続ける頭の無い巨人の胸の真ん中にドゥークーの顔があるという悪趣味なもので……こんなモノが外に出て行ったら地上で頑張っているヴァーナルの皆が大変な事になってしまいますわ。


(だから…んっ、といっても、ですわ)

 相手が植物の化け物なのでアンジェリカの(魔法)で燃やせばいいのかもしれませんが、拘束を解くために燃やした炎が燻ぶり酸欠気味で……この調子で燃やしていったら私達の方が先に参ってしまうのかもしれません。


(なんと…かぅん!?そん…な、ところを、舐めるように…今は動か…ないで、くださいッ!?)

 それ以上に厄介なのは取り除いている時間がなかった細かな根っこが蠢いている事で……根っこ達も振りほどかれないようにと必死なのでしょう、クリ〇リスに絡まりついた根っこがビチビチと跳ねると身体が跳ねてしまいますし、両乳首に絡まる根っこが溢れ出る聖乳を舐め取るようにシュコシュコと動くと胸全体が張っていくような感覚が広がり注意力が散漫になってしまいます。


 そんな状態でぎゅーって搾られると頭がビリビリとしながら息が詰まって戦うどころの話ではなくなってしまいますし、ドゥークーや奇妙な果実を取り込んだ改造オーガがフシューと生臭い息を吐くと媚毒の影響が強くなっていくようで……。


「ブェッ、ヒッ、ヒッ、ハッハハ!スゴイ、スゴイゾ!コノチカラガアレバ!」

 ドゥークーを取り込み知能が高くなった改造オーガが妙に甲高い声で騒いでいるのですが……その嫌らしい思考まで取り込んでしまったのか化け物の身体からは男根を模った触手のようなものまで生えて来ている始末で、その大きさが絶妙に短小気味なのがドゥークーらしいといえばらしいのかもしれません。


「何処まで堕ちるのですか…往生際が悪いですね」

 そのような醜悪な姿を見ていたアンジェリカが嫌悪感を隠さずに吐き捨てるのですが、得意な炎系の魔法を封じられている(酸欠や延焼を警戒)という事は理解しているのか口ぶりの割りには余裕が無いようで……。


「ヒッ、ヒヒ、ホザ、ケ!コノチカラガアレバ、ワシ…ハ、ムテキダァアア!ブゥワッハッハッ!」

 私達を守るために前に出たアンジェリカと化け物ドゥークーの戦いが始まるのですが、アンジェリカはもともと持久戦が得意な防御寄りの戦闘スタイルですし、巨体を生かしたブンブンパンチ(テレフォンパンチ)や鞭のように振るわれる根っこを突破する力が足りていないのかもしれません。


(だから、はっ、あっ…くぅぅうう…そんな…今は、入って来ようとしないでください!?)

 このままではアンジェリカがやられかねないので私も頑張らないといけないのですが、そそり立つクリ〇リスや両乳首にねっとりと絡むトロトロのマッサージに耐えながらでは膝をつかないように耐えるのが精一杯ですし、汗がとめどなく流れて身体がガクガクと震えてしまってはどうする事も出来ませんでした。


(ふっ、ひぃ、はっ、ぁあああ…)

 オシッコをする穴やお〇んこ、それからお尻の穴に潜り込もうと藻掻いている根っこがこしょこしょと擽るように蠢かれるとゾクゾクとした痙攣が止まらず……そんな状態で弱点である両乳首をシコシコとされるとそれだけで意識が遠のき膝がちゃんちゃらおかしいと笑いだしてしまいます。


(この、このくら…んひぃ!?だ、だだだい丈夫…です、わ!)

 下手にへたり込んでしまえばアンジェリカに心配をかけてしまいますし、これ幸いとドゥークーが私の方にやって来る可能性がありまして……私は唇を噛みしめ崩れそうになる身体を支えながら下っ腹に気合を入れました。


(朗、報…と、すれっ、ば…んきゅッ…が!?んッ、ひっ…だん、だんっ、弱…って)

 身体に絡まりついている根っこには吸い取った聖氣を貯めるタンク(果実)となる部分が無いので徐々に弱っていっているような気がするのですが、大人しくなるまでにアンジェリカ達の戦いが終わってしまいそうなのが悩ましいところですわ。


「ヒヒッ!ホラ、ホラ、ドウシタ?ブェッヘッヘッ、ソンナコトデハワシニキズヲツケルコトモデキンゾ?」

 私の焦燥や頑張りを他所に奇妙な果実を取り込みパワーアップしたドゥークー擬きはブンブンと機嫌よく両腕を振り回しておりまして……その攻撃に合わせてランプデトネイター(180cmの盾剣)が叩き込まれていくのですが、多少のダメージなら即時再生していくのか蠢く植物で出来ている丸太のような腕を切断する事が出来ませんでした。


 しかも盾剣を叩き込む度に飛び散る根っこがビチビチと蠢いていまして……アンジェリカはそういうのを浴びないように立ち回っているので決定的な一撃を入れる事が難しいようで、この調子で戦っていたらアンジェリカの方が先にバテてしまうのかもしれません。


(だか、ら…動き、なさいッ!)

 蠢く根っこに抗いながらインペール(聖銀製の細剣)を構えるのですが、その腕は生まれたての小鹿のようにプルプルとしていまして……私が頑張れば頑張るほど絡みついている根っこが暴れて膝が大笑いしてしまいますし、目の前の化け物を倒すという事はつい先ほどまで会話をしていた(ドゥークー)を殺してしまうという問題にも直結しておりまして……。


(何を今更…ですわッ!)

 地上ではヴォッサム将軍達が頑張ってくれていますし、ゲオルグさん達も私達の帰りを待ってくれていますし、ジャンさんは……その、シコるだけシコって媚毒にやられてビクンビクンとしているのですが、とにかくここで聖勇者である私が頑張らないと皆が大変な事になってしまいますわ!


「アンジェリカ!」

 だから私は残った聖氣を集めて……集めたそばから絡みついている根っこが吸い上げていくのですが、そんな事は百も承知ですわ!


(私は、搾り取られるのにも…慣れておりますのよ!)

 慣れたくなかったといえば慣れたくなかったのですが、気が散って集められないというのなら聖乳が噴き出すような感覚で聖氣を爆発させれば良いだけといいますか、とにかくこの一撃にすべてを賭けますわ!


「わかりました、お願いします!」

 そんな空気を感じとったアンジェリカも賭けに出る事にしたのでしょう、大ぶりのドゥークー擬きの攻撃を躱しながら距離を取ったかと思うとランプデトネイターを腰だめに構えるのですが……単純な斬撃か魔法攻撃しかしてこなかったアンジェリカにも切り札(必殺技)的なものがあるのでしょうか?


 そんな事を考えていると、腰だめに構えたランプデトネイターが割れて砲口?ともいえるような場所にアンジェリカの赤色の聖氣が集まっていきまして……。


「吼えろ!ブレス・オブ・ノルニス!!」

 アンジェリカが聖句を唱えると体内に残っている聖氣を解き放つような巨大なビーム(ドラゴンブレス)が発射されて……叩きつけられる熱波から頭を守ろうと突き出したドゥークー擬きの腕が干上がるように焼け落ちていきました。


「ブェエエエ!?オ、オォオオオ…ッ!?コノ、コノ…テイドデ、ワシ、ガ…コウテイト、ナル…ベキ、ワシガッ!!」

 圧倒的な熱量が込められた極太ビームにドゥークー擬きに集まっていた植物が蒸発していくのですが、その余波を食らった私達も大変な事になっていまして……。


(熱っ、痛ッ!?燃える、私達まで燃えてしまいますわ!?)

 アンジェリカもこのままでは不味いと思ったのか発射後にある程度の方向が変えられる極太ビームを上に向けて天井に大穴を開けまして……多分天井を支えていた植物をドゥークー擬きが取り込み脆くなっていたのだと思いますが、熱波が地上に抜けていったおかげで少しだけ地下空間の温度が下がったような気がいたします。


(この…隙、お…ぉ、ぉおッ!?だ…だめ、乳首は敏か…ン、ひっ…って、ますのに)

 必殺技を放ってガス欠に陥ったアンジェリカは発射の反動やら爆風やらに煽られてゴロゴロと転がっていき……途中で「後はお任せします」という視線を受けましたし、上級神躯持ちが地面の上を転がって行った程度では大丈夫な事がわかっているので頷き返しておきました。


 そういう訳でここからは私が頑張らないといけませんし、膨大な聖氣と熱量に曝されたドゥークー擬きの体が焼き切れ満足に動く事が出来ないという千載一遇の好機が訪れていたのですが、本体を援護する目的があるのか一層激しく蠢く根っこ達がお〇んこの浅い所をクチュクチュと弄り回すと頭の奥が痺れて力が抜けていってしまいます。


(こ、こんな…これしき、ですわ!)

 甘い刺激に屈してしまいそうな身体に気合を入れるのですが、根っこに吸い出されていく聖氣を乗せるような感覚で渦巻く聖氣の槍(インペール)を構えますと、より広がっていく(集中ではなく拡散)ような感覚がありまして……。


「ジャッジッ!?めん、とぉおお…ディザっ、ディざースッ!?つ…ぁああああ!!」

 足がカクカクと震えて動く事の出来ない私は爆風に煽られる体を光の翼で無理やり前に進めると、露出しているドゥークー擬きの顔面に目掛けて必殺技を放ちました。


「ク、ォオオ、コン、ナ!コンナ!コムスメエェエエエッッ!!?」

 私の格闘センスを考えたら殴り掛かって来られたらワンチャンあったのかもしれませんが、生まれつきの臆病さが災いしたのか反射的に逃げようとした背中にジャッジメント・ディザスターが突き刺さり……瞬間、奇妙な喪失感みたいなものを覚えてしまったのですが……地下空間の岩盤ごと彼を構成している植物が渦巻く七色の聖氣に引き裂かれながら消滅していき、この世界からルブルス・ドゥークーが居たという痕跡が綺麗サッパリ消えて無くなってしまいました。


「ふっ!?はっ、はっ、ひぃ~…」

 彼には色々と言いたい事があるような気がしたのですが、とにかく死力を振り絞った私達は化け物になってしまったドゥークーさんを倒す事が出来ましたし、大穴が開いて崩れ始めている天井の向こう側には青空が広がっておりまして……。


(も、もう…動けませんわ)

 身体に付着していた嫌らしい根っこも熱波や膨大な聖氣に曝され干乾びてしまいましたし、ガス欠に陥った私はそのまま意識を失うようにその場にへたり込んで瞼を閉じてしまいました。

※アンジェリカが変貌したドゥークーを嫌悪していたのは清く正しい愛の営みを肯定するマリエラ教徒であるからで、邪道に堕ちながらも粗末な物をいきらせていたのが教えに反するからです。


※炎系の魔法を使うのはまずいと言っている状況でドラゴンブレスを放った(放てた)理由なのですが、ブレスの場合は炎属性を含んだ聖氣による攻撃だという事と貫通力のある攻撃なので天井を突き破って外気を取り込んだら(移動時間から逆算して地上までの距離がわかっていた)酸欠にもならないだろうという考えがありました。

 ではなぜ初手でドラゴンブレスを放たなかったのかという疑問が出て来るのですが、これは相手の力量を見て焼き切れるのかがわからなかったので通常攻撃での攻略が出来ないかと頑張っていた感じです。因みにノア戦の時に使わなかったのは予備動作の大きい直線攻撃なので躱される確率が高いと考えていたからで、一発撃ったらガス欠になるので雑魚敵戦で使われる事も無かったのでアリシアはアンジェリカの切り札の事を知りませんでした。


※アリシア達の奇妙な冒険にお付き合いいただき誠にありがとうございます、これで2025年の投稿は最後になるのですが、来年ものんびりと投降を進めていきますので応援感覚でブックマークや☆や感想を送ってくれると幸いです。皆様方が良いお年を過ごせるようにとお祈りを申し上げます。


 そして活動報告の方にも載せておきますが、年始の三が日はお休みをいただこうと思っているので次回の更新は4日19:50からとなります。それ以降は偶数日の更新となるので更新日と投降時間の変更にご注意ください。

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