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AIオタクは恋をする  作者: 寺田ゆきひろ
最終章 次世代AIチップ
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第ニ十七話 相棒

 今日は、秋晴れ。日曜日で学校は休みである。僕達は、麗花ちゃん、アンナと一緒に空港に来ていた。

 空港に来たのは、僕の親友で仕事の相棒たるマイク・アンダーソンが来日するので迎えに来ていたのだった。


「ねぇ、愛くん、マイクさんって、どんな人」

「マイクは、痩せ型で背が高いよ。髪は金髪で、爽やかな人だよ。まぁ、アンナの方がマイクのこと詳しく知っているんじゃないかな」

「何でなの」

「だって、アンナとマイクは付き合っていたんだもん」

「えー、本当なのアンナさん」と麗花が聞いた。

「もう、愛斗、何で言うのよ」

「アンナさん、付き合っていたというのは、別れたということなの」

「そうよ。別れました」

「何でなの」

「一年間、AIチップの開発に没頭して、私は相手にもされず、ほっぽりぱなしだったのよ」

「えー、一年も」

「そうよ、だから、振ってやったのよ。仕方がないじゃない」

「そうよね。アンナさんの気持ち良くわかるわ。私も愛くんに相手にされなかったらっと考えると」

「そうよ。麗花ちゃん、気を付けた方がいいよ。マイクと愛斗は、同じところがあるから」

「えー、愛くんは、そんなことしないよね」

「えっ、何で僕」

「私を一年も、ほっとかないよねぇ、愛斗くん」と麗花は愛斗を睨みながら話した。

「うん、ほっとかないよ」

「そんなことしたら、承知しないからね」

「はい、わかりました」と愛斗は怖がりながら返事した。


 三人で話をしているとマイクが乗っている飛行機の到着アナウンスが流れた。

「飛行機が到着するみたいだ。じゃあ、到着ゲートに行こう」と愛斗が言って三人は、到着ゲートに向かった。


 到着ゲートに着くと搭乗者が出てきたがマイクは、なかなか出て来なかった。

「あれ、おかしな、マイクが出て来ないよ」と愛斗が言うとアンナも「本当、おかしいわね。この飛行機に乗ると言っていたと思うけど」と言った。


 すると「愛斗」と後ろから声をかけてきた。

「あれ、マイク」

「久しぶり」

「いつのまに出て来ていたの」

「一番最初さ」

「あれ、日本語、いつのまに日本語マスターしたの」

「アンナに教わったからね」

「そうだったんだ。知らなかったよ」

「まぁ、そういうことさ」とマイクは、言ってアンナの方を見た。


「やぁ、アンナ、久しぶり」とマイクが言うとアンナは、怒った顔をしながら「そうね」と返事しただけだった。


「あっ、そうだ。マイク、この人は麗花ちゃんです」

「愛斗のいい人かい」

「まぁ、そうだよ」と愛斗は赤くなりながら返事した。


「始めまして、麗花です。愛くんからマイクさんのことは色々と聞いています」

「始めまして、マイク・アンダーソンです。宜しくね。麗花ちゃん。愛斗、凄く可愛い子じゃないか」

「へへへ、そう」

「麗花ちゃん、凄くチャーミングだね」

「ふふふ、ありがとうございます」

「性格も、凄く良さそうだよ。アンナとは違うな。あっ、しまった」とマイクが言うとアンナが「何ですってぇー」と怒った。

「ソーリー、ソーリー」とひたすらマイクは、アンナに謝った。

「まぁ、いいわ。行きましょう」とアンナが言って、四人は車を止めている駐車場に向かった。


 四人が車に乗り込むと自宅に向けて出発すると車の中でマイクは早速、愛斗に話しかけた。

「愛斗、次世代のAIチップ開発を考え出ているんだって」

「そうなんだよ。マイク」

「どういう、構想なんだ」

「実はね」と愛斗が話そうとするとアンナが言った。

「愛斗、マイク、今日は、日曜日なんだから仕事の話は無しよ」と話した。

「そうよ。休みの日に何で仕事の話をするの」と麗花も言った。

「やっぱ、愛斗とマイクは同じね。そう思わない。麗花ちゃん」とアンナが話した。

「本当よ、愛くん」と麗花も頷きながら言った。


 マイクは「ははは、ごめん」と笑いながら言うと愛斗も、「ごめん、麗花ちゃん」と謝ったのだった。

 マイクは、愛斗に寄り添って、小声で愛斗に話しかけた。

「愛斗、早速、麗花ちゃんの尻に敷かれているな」

「そうかな」

「そうだよ」とマイクが言ったあと二人は黙っていた。


 しばらく、車に揺られてマイクと愛斗は窓の外を見ていた。

 そして、自宅の近くまで来るとアンナが話しだした。

「マイク」

「なんだい、アンナ」

「君の歓迎パーティーを麗花ちゃんの家でやってくれるそうだから、お礼を言いなよ」

「本当かい」

「本当よ」

「嬉しいね。麗花ちゃん、ありがとう」とマイクは、お礼を言った。

「はい、どういたしまして」と麗花も返事をしたのだった。


 話しているうちに麗花の家の前まで着くと、もう、陽が沈み出し夕方になっていた。

「じゃ、三人とも、ここで降りて。私は車を入れてくるから」とアンナが話した。

 三人は、車から降りて麗花の家に入ると麗花の母、梨沙が出迎えてくれた。


「いらっしゃい」と梨沙が言うと麗花が話した。

「マイクさん、私の母です」と梨沙を紹介した。

「麗花のマミー、私、マイク・アンダーソンです。宜しくお願いします」

「いらっしゃい。マイクさん」

「はい、今日は、ありがとうございます」とマイクが返事をした。

「マイクさん、日本語、上手ね」

「ありがとうございます」とマイクも返事をした。

「じゃあ、どうぞ、お入り下さい」と梨沙が言って、リビングに案内した。


 リビングには、愛夏と和人がいた。

「マイクさん、姉の愛夏と父の和人です」と麗花が紹介した。

「オー、ファザーとシスター、私、マイク・アンダーソンです。宜しくお願いします」とマイクが挨拶した。


「日本語、上手ですね」と愛夏が話した後、和人も挨拶した。

「今日は、すき焼きパーティーにしたのよ」と梨沙が言うとマイクが話した。

「すき焼き、一度、食べてみたかったです」とマイクは大喜びだった。

 梨沙も、喜んだマイクを見てとても嬉しかった。


 すると「こんにちは」と言ってアンナも入ってきた。

「いらっしゃい、アンナ」と和人が言った。

「さぁ、始めましょ。皆んな、座って」と梨沙が言うとすき焼きパーティーが始まった。

 梨沙は、マイクにすき焼きの食べ方を教えるとマイクは驚いた顔をしていた。

 マイクが食べると「美味しい」と感動していたのだった。


「マイクさん、日本に来たのは愛斗の手伝いかい」と和人が聞くとマイクは話した。

「そうです。また、愛斗と一緒に仕事をするために来ました。私のベストフレンドであり、ビジネスパートナーですから」とマイクは話した。

「そうなんだ。愛斗のこと宜しくお願いします」

「はい。お任せください。こんなに歓迎されるなんて、とても、ありがたいことです。感謝します」と話した。


「マイクさん、気にしなくていいですよ。愛くんのお兄さんみたいな人なら私達の息子みたいなものよ」と梨沙が言った。

「息子みたいということって」

「愛くんは、私達の息子になるんですもの」

「愛斗が息子さんに」

「そうよ、愛くんとうちの麗花は婚約しているのよ」

「えっ、そうなんですかぁ」

「そうよ」

「愛斗、麗花ちゃん、婚約、おめでとう」とマイクが言った。


「ありがとうございます、マイクさん」と麗花がお礼を言うと愛斗もお礼を言った

「さぁ、沢山、食べてね」と梨沙がマイクに言うとマイクは手を合わせて感謝した。


「ねぇ、ママ、お姉ちゃん」と麗花は小声で二人に話した。

「なに、麗花」と梨沙と愛夏は返事した。


「実はね、マイクとアンナは付き合っていたんですって」

「本当なの、それ、麗花」

「本当よ、ママ」

「何で、別れたの。麗花は知っているの」

「実はね。愛くんとマイクがAIチップに開発に没頭して、マイクはアンナさんを一年間もほっぽりぱなしだったらしいの」

「そう、アンナさんの気持ちはわかるけど、二人はどうなの。まだ、お互い好きなの」

「わからないけど、雰囲気的には、好きぽいな」

「そう、お互い、素直じゃないということかしら」

「そうかも、ねぇ、ママ、何とかならないかな」

「麗花、二人の寄りを戻してあげましょうよ」と梨沙が言うと愛夏も納得した。


「うん、そうよね。マイクとアンナ、お似合いだもん。くっついてほしいよ」

「じゃあ、麗花、一緒に考えようよ」と愛夏が話すと麗花も頷いた。

「どうするかだねぇ」と梨沙が言うと「ふふふ、段々、面白くなってきた」と愛夏が話した。

「なんか、お姉ちゃん、面白がっていない」

「だって、面白いじゃん。麗花」

「とにかく、一緒に考えましょ」と梨沙が話して、三人で色々と作戦を考えてたのだった。


 その頃、マイクと和人は意気投合して盛り上がっていた。

 その二人に愛斗も参加して、盛り上がっていた。

 アンナはというと「相変わらずだな」とマイクを見ながら黙っていたのだった。

 すき焼きの肉も野菜もなくなり、食べ尽くしてしまうと梨沙が片付けを始めた。

「麗花と愛夏も手伝って」と言うと「はーい」と二人も手伝った。


「片付けたら、お茶にしましょうね」と梨沙が言うとマイクも手伝おうとしたところ梨沙は言った。

「マイクさん、座ってて」と断ったのだった。

「ありがとうございます」とマイクは梨沙にお礼を言った。


 その後、マイクは愛斗に話しかけ始めた。

「愛斗、明日から会社に行きたいんだけど」

「じゃあ、明日は僕、学校だから、アンナと一緒に行けばいいよ。ねぇ、アンナ」

「仕方がないわね。連れて行ってあげるわよ」とアンナが答えた。


「次世代AIチップのことだけど、何処から始めればいい」

「マイク、会社に着いたら望月さんに会ってほしいんだ」

「望月、あぁ、ダブルチップを開発した人だね」

「そうそう、望月さんは日本の開発チーフなんだ」

「なるほど、いいチームが組めそうだな」

「うん、望月さんには、次世代AIチップの構想は話してあるから、まずは望月さんに聞いてほしいんだ」

「わかったよ。愛斗」とマイクは返事をした。


「さぁさぁ、お茶にしましょ」と梨沙がお茶とケーキを用意して和やかな雰囲気で話し合ったのだった。

 アンナは、マイクのことをチラチラ見ていたのを麗花、梨沙、愛夏は気が付いていた。

「やっぱ、アンナは、マイクのこと好きなのかも」と愛夏が言うと麗花と梨沙は、「そうね」と返事をして頷いたのだった。


 そして、皆んなで、お茶をしてケーキを食べて楽しい時間を過ごしてすき焼きパーティーは、お開きとなった。

「それでは、ご馳走様でした」とアンナ、愛斗、マイクは言って麗花の家を出ると愛斗はマイク日本言った。

「マイク、日本にいる間は僕の家にいるといいよ」

「えっ、本当かい。部屋を探さないとなと思っていたんだ」

「本当だよ、それでいいよね。アンナ」

「まぁ、仕方がないね」とアンナも言った。


「それじゃ、明日から宜しく、マイク」

「あぁ、愛斗、とにかく、頑張ろう」

「うん、明日から次世代AIチップの開発を本格的に始動だ」と愛斗は宣言したのだった。

 マイクも、頷いて、愛斗と本格的に取り組もうと思っていたのだった。



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