おまけ
~~ザライスコ国王妃~~
「アンジェ!さぁさぁここに座って。今美味しいお茶を入れるわ」
「王妃様。この度は沢山のお口添えありがとうございました。こうして塔から出てザライスコの地を踏めたのも、アンナのことも王妃様のおかげです。本当になんとお礼を言っていいのか」
「そんなこといいのよ。あの二人にはちょっとやり過ぎた、、、いいえ、少しはアンジェの役にたてたようで良かったわ。それより顔をよく見せて」
そう言う王妃はアンジェリカの両頬を両手で優しく包み込み至近距離で二人の視線が交差する。アンジェリカが恥ずかしくて俯きそうになった時両手は離されたが今度は髪を一房とられニギニギされる。
『バーン』
扉が勢いよく開く。
「母上、何をしているのです!」
「何って、あなた行儀が悪いわよ。見てわからないの?アンジェとお茶よ」
「アンジェリカは私と約束していたんですよ!それなのに、、、私だってまだアンジェと呼んだことないのに」
最後は小声だった。
「あら?妬きもち?男の嫉妬は犬も食わない、でしたっけ?とにかく格好悪いからやめなさい」
「それより何をしていたんですか」
「ふふっ、アーク、、、あなたの色が懐かしくて、つい」
「、、、王妃様」
「なぁに?」
「こんなこと言ってアークヒル様にも失礼かもしれませんが、、こんな私、気味が悪くないのですか」
「まぁ!!!もうそんなこと言わないで。アンジェ。説明のつかない不思議なことは世の中沢山あるの。いちいち何故?なんて考えるのなんて面倒よ。アークとアンジェの髪と瞳の色が変わったのは呪いでも神様の力でもなく二人の、二人だけの運命。そう考えたら素敵ではなくて?さて!」
『パンパン』
と手を叩いて
「二人で約束があるのでしょ。お茶はまたにしましょう。さぁ、いってらっしゃいな」
王妃は二人を送り出す。
二人の背中に王妃は語りかけた。
「幸せになりなさい」
結局色が変わった理由は世の中不思議な事もあるんだね、に落ち着きました。何か呪いとかのほうが良かったでしょうか、、、。
ここまでお読みいただきありがとうございました。




