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一年生-1-おまけ
放課後の職員室。
ロウガルドは初めての授業を思い出していた。
校長の気まぐれによって入れられることとなってしまった可哀想な三人組。どんな反応をしているだろうかと心配だった。今日の様子によっては頭を下げてでも教室を変えてもらおうと思っていたくらいだ。
だが、その必要はなかった。
差別を受けながらもその瞳が荒むことはなく、ただ一生懸命に知識を吸収しようと努力していた。
あの時、ロウガルドは開いた口が塞がらなかった。リナの口から出た呪文は、国家が定めた初級の術式を、彼女の膨大な魔力が強制的に「書き換えて」暴走させていたのだ。
湧き出すはずの水は、一瞬にして周囲の熱量を奪う「絶対零度の吹雪」へと変貌して教室の全てを凍らせた。
その時ロウガルドは確信した。自分がこの可愛くて真っ直ぐな生徒たちを守り、導くのだと。
ゲイルは呪文の唱え方は壊滅的だが、風のよく吹く村から来たことから生きた風の流れを知っている。
リリーは頑固で理論を理解させるには時間がかかるが、悲観することなく何度でも挑戦することができる。
リナは膨大な魔力を制御する器がまだ小さいが、素直で諦めることを知らない。
難しいことかもしれない。だが、やる価値のあることだ。
三人の将来を拓く道を支えることを、彼は決意したのだった。




