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第五章 (9)

ジャーナリスト ソフィアが張り切っています

「エンジニアにインタビューできたわ。ロケットのエンジンを設計している人で、産業技術研究所の設計方針が気に食わないみたい。あまりに上司に反抗的なもんだから宇宙への脱出メンバーの選考からも外されたって言っていた。それに腹を立てて、街を救うために秘密を話すことにしたって。インタビューは録画もしたし、証拠として宇宙船の設計図面のコピーも入手した。秘書ナカエさんの証言や議事録と合わせれば証拠は十分に揃った。記事を書いてどこかのメディアに掲載してもらうわ。世紀のスクープとして扱ってくれると思う」やっと物にできたという喜びのためかソフィアは目を輝かせ笑っていた。

「マスコミで報道されればコンフォス財団や産業技術研究所にも取材が殺到するだろうな。富裕層だけ逃げて一般人は置いてけぼりということで、大衆も黙っていないだろう」興奮しているソフィアに対してケントは変わらず冷静だった。

「植物の侵入がその宇宙船に原因があるということも記事にするんですか?」ショウタが問うとソフィアはきっぱり言った。

「もちろんよ。街が困っていることは既に皆に知られているわ。それが研究所の責任だとなればさらに周囲の突き上げは厳しくなる」

「コンフォス財団も責任を追及され、対策を出さざるを得なくなる」ケントの声が低く響いた。

「研究所の秘密が明かされ、植物の侵入が収まればエミリーちゃんのお父さん、お兄さんも解放されますね」ショウタも少し希望が見えた気がして明るい気持ちになった。しかしカズユキはまだ悲観的だった。

「でも植物の侵入を止めるには宇宙船に乗せる確約が必要だよ。そこまでコンフォス財団は妥協するかな?」その言葉を聞いたエミリーの顔は曇っていた、


エミリーはお父さん、お兄さんを連れていけるのか?

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