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黒猫と酒月

夜になった。夜風が煩く吹いている。二人は駅の椅子へ座り待つ中、新幹線は到着した。扉が開くと、中からはサカツキが降りてきた


「二人揃って出迎えてくれるとは嬉しい嬉しい」

「待っていた」


キャッツは即銃を発砲した。サカツキの頭を貫いた。サカツキは自分に触れ、撃たれた傷を治した状態で再構築した。新幹線は発車した


「私は死なないんだが、どうするキャッツ」


キャッツは立ち上がる。そしてメラアも。キャッツが剣を取り出すと、サカツキは急いで横を向く


「横を向いていて戦えるか?サカツキ!」


キャッツはその場で剣を何度も振る。サカツキの片腕は落とされるが、再構築。それを何度も繰り返す中、横からメラアが水化し襲いかかる


「死んでもらうわよ!」

「この場の三人、互いに能力は割れてんだ。もっと楽しく遊ばないと?」


サカツキは線路に飛び降りた。線路とホームの段差によりサカツキの姿は全く見えない。そして床の形が針のように変わる。メラアには効かない。キャッツは高く飛び避ける


『私の能力は触れた物の形を好きに再構築させる。今ホームの壁を線路から触ってるが、そこを伝い床、その床に触れるもの、更に……と再構築できる範囲は触れている時間が長ければ広がっていく。しかし一つ注意点は、生物へ再構築を適応させる場合のみ直接触れる必要がある。メラアに対しては直接触れて終わりだ。しかしキャッツは面倒』


キャッツの真上、真下の両方から円の縁をした形の床天井が迫ってくる。その円の中にキャッツを閉じ込めるつもりだろう。キャッツが残された横側の逃げ道を見ると、ホームの椅子や電気、自販機にその中の飲み物一本一本が針の形をし襲いかかる。これは壁の形をバネのように柔らかくし、それに跳ねさせ飛ばしている


「まずい」


キャッツは銃を撃つ。その反動で唯一障害物の無い位置へ飛ぶが、全てを避けるのは不可能だったか、一本尖った缶が背中に刺さる


「ぐっ……」

『まずい!』


地面は針地獄だった。背中からキャッツの体中に針が刺さる


「があっ!!」

『我の能力は相手が見えてないと使えない。サカツキの見える位置に』


キャッツは立ち上がると、地面から捉えようと四角の形をした檻が生えてくる。キャッツはサカツキの方へ素早く飛ぶが、落ちた缶や自販機など、全ての尖った物が再びキャッツを襲う。全方向から


『全方向?!!とりあえず軽減を』


キャッツは剣で一振し、缶の殆どを二つに切り裂いたが、残った缶に背中を再び刺される


「ぐあっ……」


キャッツがメラアを見ると、壊れた電気のせいで上手く動けないようだった。しかし水化していないと足が無く歩けない


『我の能力は言ってしまえば当たったことになる能力。全く遠くの対象に剣を振ったとしても、我が当たったと思えば当たったことになる。変な方向に銃を撃とうと、我の当たったが絶対』

「キャッツ、頼んだわよ!」


メラアが水の手を思い切り伸ばし、強い渦を巻く。迫りくる尖った物は全て弾かれ、キャッツがサカツキのいる線路へ飛び降りれた。同時にメラアの悲鳴が聞こえた。電気をサカツキが動かしメラアにぶつけており、メラアは気絶しかけていた


「サカツキ!!」


キャッツは剣を構えた


『二つに切れば再構築はされないはず!上半身だけの状態にすることは可能でも、全身の再構築は不可能!サカツキの能力はそのパーツの中で形を変えるだけ。つまり下半身を作り出すなんてことは不可能』


キャッツは思い切り空を切ったと同時にサカツキはレールの下にある土で自分を隠した。キャッツにも切れたのか分からない微妙なライン。そして土は地に落ち、サカツキは二つに切れていた。キャッツは地に着地をした


「サカツキ、終わりだ」


サカツキの腕を切り落とそうとすると、足場ががくついた。そしてサカツキは片手で足、片手で頭を触ることにより、二つの分離した肉体をくっつけた。再構築したのだ。キャッツは驚いた様子だった。そして気がつくと地面に腰まで埋まっていた


「私は今土をスライムのようにドロドロにしてる。つまりお前は沈んでいき、生き埋め確定だ」

「サカツキ、お前!!!」


キャッツは地の底へ沈んで行く。抜けようと試みるも足すら動かず、蟻地獄に封じ込められた。そして深くにやると土で穴に蓋をする。更に周りからも土を集め、圧縮させ強固な土にさせた。完全な生き埋めだった。キャッツは叫ぶ


「サカツキー!!!お前だけは許さない!!!」


しかし声すらサカツキには届かないほど埋まっていた。サカツキはホームへ上るとメラアが倒れていた


「メラア、向こうの世界ぶりか。相変わらず能力の使い方が下手だ。私がその能力だったとしても、今同様不満なく世界征服をできてたぞ?」


サカツキはメラアの頭に手を触れた


「どうしたい?潰されたいか?小脳の無い状態で再構築すれば、意識はあるが動けはしない、私のいい人形にもなれる。その他選択肢も認めよう」


サカツキは地にもう片方の手を置いた。そして周りの土の形が全て尖り、キャッツは串刺しとなった。キャッツは剣で土を破壊し登ってきており、あと一歩で出れる所だった


『サカツキのやつ……我に。しかし我には生神が残ってい──』


キャッツの意識は遠のいていく。最後にその剣が地から突き出ていた。そしてメラアは起き上がる。サカツキはしゃがんでおり、高さは全く同じだ


「メラア、選べたか?」

「ええ、選んだわ」


メラアは素早く体から水を伸ばし、サカツキの両腕を水圧で切り落とした


「油断しすぎよ」

『まずい。これじゃ能力が使えないな。どーしたものか』


サカツキは地に落ちる電気をメラアの方へ蹴った。メラアの足は水であり、電気は勢いよく輝いた。サカツキは腕の切れ目を自分の膝に着けた


「神経が通っていれば手先でなくとも使える。しかし私の腕は戻らない。つまり」


サカツキは元通りに戻った。と思うと、サカツキの背丈は少し小さくなっていた。背丈を削る代わりに手を元に戻した。メラアは電気を払うと再び倒れる。メラアに電気を擦り付けている


「ほら、水化は無理だろ?私の勝ちだ」


サカツキはメラアに触れた。何も起こっていないように見えた。しかし小脳の機能が停止されており、小脳が無くとも生きれるよう作り変えられていた。そしてサカツキはメラアを線路に蹴飛ばした


「小脳は体に指示を出す大切な部位だ。無ければ動けない。勿論水化して新幹線を躱すなんてことも無理。終わりだ」


メラアは首の一つと動かなかった。雨が酷く降ってきた。キャッツは冤罪で死刑になった友がいた。犯罪が消えれば冤罪も消えるも考え、キャッツの考えた完全平等な世界、それに逆らった者は死刑。そうすることにより犯罪と冤罪が消えると考えていた。そこで動物や植物も主張ができないのでは平等でないと考え、生神の封印を解いた。生神は生き物に考える力を与え、強い力を与え、生物を人間と同じ立ち場に立てるようしていた

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