酒月と早音
「確かに損する人も出てくる。しかしみんな自分が優先なんだろ?そんな世界で他人に構う暇がどこにある?自分がよければそれで解決。普通だ」
シーサイドはその一言を聞いた。過去も何も知らず急に話され理解はできなかった。ミューフは言葉を返した
「でもサカツキ様はいつも私を優先してくれるし、私を引き取ってくれた!」
「いいやミューフ、それは違う。損得の話でお前を優先させたり引き取った訳じゃない。私がしたくてやったことだ」
サカツキは起き上がり、駅へと向かっていく
「ミューフ、元気にやれよ?それと、私はいまから大阪に行きキャッツを漁夫の利で殺す。これで邪魔は消え、私が世界征服を果たせる!!」
シーサイドはサカツキに弾を放とうとしたが、床の形を変え壁を作り駅の入口を防いでいた。着いてこさせないようにしたのだろう
「あいつ、計画をわざわざ話していきやがった。根はいいやつなんだな」
「はい……昔から少し変わった考えを持ってたけど私にとっては、たった一人の姉だった」
「そうか」
ミューフから聞き出せば計画は分かった。それをミューフに話させず、裏切った罪悪感を抱かせない為のサカツキの気遣いだとシーサイドは分かっていた
「しかしなんで俺を選んだ?」
「それは……サカツキ様、損得に囚われて、笑えてなかったから。勿論笑ってたけど、それは私が望んでる笑顔じゃない。それに私が一歩踏み出せばこっちに来てくれるとも思った。でも私よりも世界征服が大切らしい……当然だけどさ。でもサカツキ様がどんどん人間じゃなくなってく見たいで怖いの!」
ミューフはシーサイドに抱きつくと涙を流していた。レイアはドラマの撮影かな?なんて呑気に思いつつも欠伸をした。そしてしばらくしミューフが泣き止んだ
「行くか?シュヅキ……いや、サカツキを追って」
「はい!」
キャッツが全ての警察を倒し終えた。キャッツ一人しか残っていなかった。キャッツが東京へ向かおうとすると、メラアが前に立った
「サカツキは貴方に干渉した。これでサカツキと戦う理由も出来たし、イコール私と組む理由にもなるわよね?」
「もう仲間もいない。それに言う通り予定も変わった。いいぞ。組むか」
キャッツが手を出すと、メラアはその手を握った。そしてキャッツとメラアは駅に立つ。新幹線を待っているわけではなかった
「向こうから向かっている?我が怒り向かうのを待っていたんじゃ……」
「違うわ。恐らく弱るのを待っていたのよ。警察を利用してね!」
「なるほど」
『サカツキもいずれ消す予定だったが、今とは。上下関係は存在してはいけない。しかしあいつは今、世界の頂点に立とうとしてる。我は不要な生物全てを消す!理不尽を生む生き物は全て不要なゴミだ!犯罪が無ければ冤罪も無い!冤罪が無ければ理不尽も無い!!サカツキさえ消せば世界は我の望むものに!!』
キャッツは銃と剣を所持していた。そして密かにアイレンズも大阪へ寄ってきている。そんな気配を感じる。メラアも考えていた
『あの子たちは帰って正解だったわね』




