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友人に絶交宣言をされたので、本来の自分が戻ってきました  作者: 葵
3年生

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301/317

新学期

 長期休暇を終え、学年が1つ上がりました。

 新入生は緊張した面持ちで廊下を歩いているのが目に入ります。その中で1人、可愛い弟を見つけました。


「姉上!」

「テオ、廊下を走ってはいけませんわ」

「あ、すみません...」

「1年生はこれからクラスの発表があるのでしょう?テオは何色に振り分けられるのかしら」

「僕は、姉上と同じ黄色か、兄上のような青色が良いです」


 テオはどちらかというと青色になりそうな気がしますが、果たしてどうなるのでしょうか。


「テオ、どの色でもあなたらしくあるのです。そうすればきっと素敵なお友達ができますわ」

「姉上のように、ですか?」

「その通りです」


 軽く頭を撫でるとテオは少しだけ嬉しそうな表情を浮かべました。

 そろそろ行かなければならないようです。


「ではテオ、胸を張ってクラスを見てきなさいな。そして、どのような方がいたのかお家で教えて頂戴」

「はい、少し緊張しますが、行ってきます」


 テオは軽く手を振って行ってしまいました。私も自分のクラスへ戻らなければなりません。




「アレックス、どこに行ってたの?」

「弟と話し込んでいましたわ。緊張した様子でしたので」

「そっか...アレックスの弟さんは今日入学だったのね。おめでとう」

「ありがとうございます、アメリア。それにしても、リリーとカミラは?」

「2人とも先生に呼ばれたのよ。ほら、クラス委員じゃない」


 教室内は少し賑やかで休暇の間の話をしている方々が多く見受けられます。

 クラスメイトは変わらずに持ち上がり、担任も他のクラスは変更されていたので変わるのではないかと皆が噂していましたが、オリヴィア先生が続投になった模様です。


「何はともあれ、無事進級できて良かったですわ...」

「進級試験の結果は問題ないでしょ?心配なことなんてないじゃない」

「2年生に上がる時に、進級はギリギリだと学園長に言われていたので、気が気でなくて...」


 1年生の頃は欠席が多かったのでテストの点数でどうにか賄っていたのです。それでも日数的にはギリギリでしたが...。

 2年生に上がってからは体が慣れたのか体調を崩すことも少なく通うことができたのが救いでしたわ。メンタルは体調に大きく影響するとお母様がよく仰っていた意味がよくわかりました。


「今年もいろんなことをみんなでするのよ。音楽祭では今年こそ金賞を獲りたいし、文化祭でも結果を残したいじゃない」

「そうですわね。それに、今年から本格的に魔術の授業も始まりますし」

「アレックスはもう使いこなしているじゃない」

「テオに教えるためにはどのようにしたら良いのか考える必要がありますもの。参考にさせていただきますわ」

「それ、先生に変なプレッシャーを与えちゃうんじゃ...」


 アメリアは呆れたように笑いましたがどこか楽しそうです。


「あら、アレックス戻って来ていたのね」

「カミラ、リリーおはようございます」

「おはようございます、アレックス。弟さんの入学、おめでとうございます」

「ありがとうございます、カミラ」


 カミラの様子は休暇中にグレイから散々聞かされていましたがお元気そうで何よりです。


「そうそう、教員室で聞こえたのだけど、聖女候補のお2方が今日から編入するみたいなの。アレックスは知ってた?」


 リリーが興味津々といった様子で話しました。

 そう、今日からマコト様とユウリ様は学園に通われます。学年とクラスはまだ明かされていませんが、習得状況を考えるに、3年生か4年生になるのでしょう。

 学園内で見極めるよう国王陛下からはお願いされていますが、お父様は無理はしなくてよいと仰っていましたし、程々に様子を見守ることに致します。


 チャイムがなり、先生が教室へと入ってきました。

 今日から私達は3年生です。

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