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友人に絶交宣言をされたので、本来の自分が戻ってきました  作者: 葵
2年生

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きちんと和解してますわ

「アレクサンドラ様、ごきげんよう。本日はお招きいただきありがとうございます」

「こちらこそ、お越しいただきありがとうございます。ダリア様」


 本日、私とダリア様はユウリ様の状況についてお聞きするためにお茶をすることになりました。

 対外的に私達が和解したことを大々的にアピールするために敢えて人目に付くように東屋でお茶をしています。話の内容はこちら側へかなり接近しなければ聞こえないはずですが、念のため防音魔術を使用しておきます。


「...やはり、注目されることは慣れませんわね...ダリア様は平気ですか?」

「常に誰かしらに見られているつもりで振る舞うよう幼いころから教育を受けていましたので...それに、最近まで常に見張られていましたから平気ですわ」


 ダリア様は少し切ない笑みを浮かべられました。

 洗脳が解けたとはいえ、あれだけの行動をしたのですからこっそりと監視が付けられていたのでしょう。


「アレクサンドラ様が憂うことではありませんわ。全て私が招いた結果ですのです...」

「...そうですね...。本日は私の友人のおすすめのスイーツをご用意いたしましたわ」

「本当ですか?私、あまり者には目が無くて...。つい、食べ過ぎちゃって家族に怒られたこともあるんですよ」

「そうでしたの?意外でしたわ。ダリア様にもそのような可愛らしい一面があるだなんて」


 スイーツの話で少し肩の力を抜いてくださったようです。やはり、アメリアのおすすめはどれも可愛らしく美味しそうなものばかりですわ。


「可愛らしいだなんて、あまり言われ慣れなくて少しくすぐったいですね」

「そうなのですか?確かに、ダリア様は美しいという表現が似合いますものね」

「アレクサンドラ様は人をお褒めになるのが上手ですわ...。前々から思っていましたが、少し照れてしまいますわ」

「ジャクソン様には女生徒を口説くのを控えるようにと言われてしまったのですが...私、口説いていませんのに」

「ジャクソン殿下が、ですか?」

「ええ。私がアウロラ様を口説いていると勘違いされたようです。そのつもりはないのですが」

「確かに、アウロラ様は気高く美しくて女生徒の憧れですものね...。烏滸がましいですが、私もアウロラs魔のような淑女になりたいと思っていましたもの」

「烏滸がましいだなんて、ダリア様はなら目指せますわよ。私が断言致しますわ」

「...本当に、アレクサンドラ様はお優しいのですね...」


 少し涙ぐまれてしまったダリア様にハンカチをお渡しします。

 それにしても、今でも所作は十分と言っていいほどお美しいのに、烏滸がましいだなんてもったいない気がします。

 私もアウロラ様のようなお淑やかさを身につけたいと思いつつも、気を抜いたり緊急事態になるとつい、体が動いてしまうのが難点です。


「申し訳ありません、アレクサンドラ様」

「お気になさらず」


 それから少しの間は流行や授業についてを語らいあいました。和気あいあいと過ごしていることをアピールするため、なのですが、アウロラ様やアメリア達とは違うお話をお聞きするのは非常に楽しいことだと感じましたわ。

 特にダリア様は植物について関心があるようで趣味としてお花の手入れをされているのだとか。土に触れる令嬢はあまりいらっしゃりませんので珍しいことですが素敵な趣味だと思います。


「アレクサンドラ様は本当に褒め上手ですわ。土いじりだなんてあまり良い顔をされませんもの」

「私の担任であるオリヴィア先生もご自身で薬草を育てているそうですし、私の周囲に限っては忌避されることは少なく思いますわ」


 少なくとも、私のような素材収集を好む令嬢よりははるかに平和的で良いと思います。お兄様も私んこのような趣味を嗜んでほしかったのでしょうね...。


「ダリア様、本題に移ってもよろしいでしょうか?」


 人々の関心が徐々に薄くなってきたところで切り出します。ダリア様も表情を引き締められました。


「ええ。もちろんですわ。ユウリ様のことですよね?」

「その通りです、ダリア様が負担になられていることがあれば仰ってくださいませんか?」

「え?私。ですか?先にユウリ様のことをお話した方が...」

「そちらも気になりますが、まずはダリア様ご自身のことですわ。神殿で不愉快な思いをされていないか心配で...」


 私がそう言うと感激したような表情をされてしまいました。いえ、報告者の身の安全を気にするは当然のことなのですが?1番負担を強いているのですからきちんとフォローをするのは最低限の務めです。


「神殿の方々はとても親切にしてくださりますわ。お父様の寄付が効いているのかもしれませんが」


 運営にはそれなりの資金が必要ですものね。


「ただ、その、アレクサンドラ様のことを悪く言う方や、ユウリ様のことを全て肯定される方らいらっしゃってやりにくい部分はあるかもしれません」

「なるほど...」


 あちら側は私とダリア様が未だに敵対していると思い込んでいるようです。これは好都合ですね。


「ユウリ様のご様子はどうですか?その、所作などは改善されているでしょうか?」

「少しずつは、ですが。まずは信頼していただくことが大切だと思いますのでお話をするように心がけていますわ」

「お話、ですか?」

「ええ。ユウリ様も植物がお好きみたいで神殿の小さな花壇でお花を育てているみたいなのです」

「よく神殿は許可しましたわね...」


 聖女候補のさせたいことは何でも叶える、ということでしょうか。


「少しずつご自身や異界のことをお話してくださりますの」

「やはり、元の場所が恋しいのでしょうか?」

「そこは、少し落ち着かれているみたいですが...そうですわ、アレクサンドラ様のことをご存知のようだったのですが、面識がおありだったのですか?」

「いえ、収穫祭の時に初めてお会いしましたわ」

「そうなのですか...」


 ユウリ様とお会いしたのはあの時が最初で最後のはずです。

 興味を惹かれますが、今はまだ接触するのを控えた方が良いのかもしれません。そして、私はダリア様に話を続きを促しました。

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