表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鉄道マニアが異世界で鉄道会社を起業する。  作者: 中城セイ
第1章 鉄道開業の許可を取ろう
31/128

第30話 助けた少女

 女の子を連れ出そうとしていたヤツを殺し、その後に続いていた奴らをボコボコにしたら、最初に殺ったヤツがボスだった。仕方ないのでそいつらに「逃げたら殺す」とだけ告げて、ボスの首を落として、手に持ち馬車の屋根に登る。


「おい!お前らのボスは倒した!全員降伏しろ!応じないヤツや、逃げるヤツには、そのフェンリルをけしかける!おとなしく武器を捨て投降するように!!」


 そういうと、この場にいた全員――――騎士も盗賊も関係なく武器を放り出して投降した。


「……いやいやいやいや、この馬車の護衛の方まで投降しなくていいですよ?ただの通りすがりの冒険者ですから。むしろ、その盗賊たちを捕縛してください。」


 そういうと、騎士たちは慌てて立ち上がり、賊たちを捕縛していった。


「助けていただきありがとうございます。」


 足元の馬車から、少女が出てきてお礼を言った。


「いえ、たまたま通りがかっただけですよ。」


 屋根から降り、そう答える。


「でも、貴方が通り掛からなければ、私はどうなっていたかわかりません。お礼をさせてください。」

「いえ、実は王都に用事があり向かっている途中なのですよ。ですので、お礼は後程――――。」

「まあ、奇遇ですわ。私たちも王都に向かっているところなのです。ぜひご一緒させてください!」


 少女は俺の手を握った。うわぁグイグイ来る娘だなぁ。


「連れがいますので――――。」

「ではその方も一緒で構いませんわ。」

「いえ、一人じゃなく――――。」

「何人でも問題ありませんわ。」


 どこまでグイグイ来るんだこの娘。どうしよう。


「……こちらのパーティと相談してからということでどうでしょう?」

「……そうですわね。仕方ありませんわ。」


 とりあえず、護衛にルナを置いて一旦みんなのところに帰る。


「……という訳なんですけど、どうしましょう。」

「うん、こちらも犯罪者を連れているからな、難しいところだな。」

「ところで、その襲われたお嬢さんはどこの家の方でしょう?もし領主と敵対している家の方なら、見方になってくれるかもしれませんし。」

「じゃあ、オルガさんだけ連れて顔合わせしましょうか?」

「いや、ここはボクが行こう。一応銀級(シルバーランク)冒険者だからある程度貴族の顔がわかるし。」

「じゃあお願いします。」


 ウリアさんが手を挙げてくれたので、一緒に行ってもらう。



 駆け足で5分――――10秒で行けるフェンリルはやっぱ速いな――――襲撃現場に戻ってくる。

現場ではすでに賊は捕縛されており、ルナは――――女の子に撫でられていた。俺が助けた相手だからか無下にもできず、困った顔をしている。イヌ科の動物の困り顔って新鮮だな。


「こちらのパーティのリーダーを連れてきました。」

「おお、そうですか。お嬢様、こられましたよ。」


 執事らしき人が答える。


「あ、先程はありがとうございました――――。あれ、ウリアさん?」

「え、ウリアさん、知り合いですか?」


 ウリアさんの方を見る。


「え、まぁ、あー、()お世話になった方だ。ひ――メフェリア様のご実家なら、例の件を伝えても問題ないよ。」

「そうなんですか?」

「ああ――――、彼女の実家はあの領主より何倍も偉いからね。」

「この国の重鎮でしょうか?」

「ああ、この国を()()()()()()方だ。適切に処理してくれるだろう。」

「そうですか。だったら一緒に行く方がいいですかね?誘われたんですけど……。」

「えっ、ひ――メフェリア様にですか?」

「ええ、私がお誘いいたしました。助けてくれたお礼もいたしたいですし。」

「そうでしたか。」


 そう言うと、ウリアさんは小声で。


「受けた方がいい。」

「そうですか?」

「ああ、後ろ楯には申し分ない。むしろ大きすぎるくらいだ。」

「そんなにですか?」

「ああ。」


 うーん、冒険者としての後ろ楯で大きすぎるくらいなら、鉄道を引くための後ろ楯としては申し分ないかもしれないな。


「そうですね、わかりました。お誘いを受けます。その前にこちらの事情を説明します。ウリアさんは他のみんなに事情を伝えてください。」

「あ、ああ。任せてくれ。ではひ――メフェリア様、一旦失礼します。」


 ウリアさんは、頭を下げて仲間たちのところに行く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ