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鉄道マニアが異世界で鉄道会社を起業する。  作者: 中城セイ
第1章 鉄道開業の許可を取ろう
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第31話 自己紹介と王都へ同行

「では、執事の方と護衛の責任者の方に来ていただいていいですか?」

「私も聞かせていただきます。えーと、すみません、私、助けていただいたのにお名前も聞かず……。」

「あー、そういえば名乗ってませんでしたね。俺は、大和と言います。」

「私はメフェリアと言います。メフィと呼んでください、ヤマト様。」

「はい、メフィ様。」

「いえ、呼び捨てで構いません。」

「あー、じゃあ俺の方も呼び捨てでいいですよ。」

「いえ、助けていただいた方を呼び捨てになんてできません。」

「えー、じゃあ、メフィさんで、その代わり、敬語は苦手なんで少し砕けた言葉遣いでいいですか?」

「ええ、わかりました。ヤマト様。」

「……せめて”さん”でお願いします。」

「わかりました、ヤマトさん。」


 暫くして、護衛の責任者と老執事が来た。


「執事のセバスチャンと申します。先程は助けていただきありがとうございます。」


 見事に90度まで頭を下げるセバスチャン。


「護衛隊長のクラウスと言います。救援いただき感謝いたします。」


 クラウスも頭を下げてくる。


「困ったときはお互い様です。たまたま通りがかっただけですよ。」

「そのお陰で我々は助かったのですから。」

「そうですよ。」


 また、同じ流れになりそうなので、この場はおいておく。


「俺は、冒険者のヤマトと言います。今、ちょっと問題があり、王都に向かっていたところです。」

「問題ですか?」


 セバスチャンが聞き返す。


「ええ、それは――――。」


 俺は、盗賊団と領主とギルマスの癒着の話を伝える。


「――――と言うことで、俺たちは証拠と証人兼共犯の盗賊団の首領を連れて王都の冒険者ギルドに向かっているのです。」


 話を聞いていたセバスチャンが、


「なるほど。では、こちらも協力いたしましょう。先程襲ってきたのはその領主に連なる貴族でして、一網打尽にできそうですな。王都に着いたら我が主のし――「げふんげふん」――あー、館まで来ていただきたく思います。助けていただいたお礼もせねばなりませんし。」

「部下に、この事をへ――――御館様にお伝えするよう先触れをしておきます。」

「いいのですか?」

「ええ、お任せください。冒険者ギルドの方もこちらから連絡しておきます。」

「じゃあ、お願いします――――。っとああ、俺、冒険者になりたての木級(ウッドランク)なんで、名前を言っても伝わらないと思うんで、『青薔薇』の皆さんの名前を出していただくと早く伝わると思います。」

「そうなんですか!冒険者になりたてでその強さなんて凄いです!」

「いやぁ、色々と運が良かったんです。」


 転移したらチートだなんて運しかないよ。


「そんな謙遜しなくてもいいですよ、ヤマトさん。」

「いえいえ、それで傲慢になる方が問題でしょう。得た力で人を困らせてはいけないからね。」


 鉄道を引くのに物理的な力は要らない。コネと金と人だけだ!


「素晴らしい心掛けの人ですな。これならお嬢様も……。」


 ん、なにかセバスチャンさんが呟いたような……。

 そうこうしている内に、他のメンバーが追い付いた。


「とりあえず紹介していく。青薔薇のメンバーは知ってるんだよな?」

「いえ、ウリアさんだけですね。」

「じゃあ、ウリアさんから紹介を。」

「ああ、わかった。メフィリア様、こちらがシーフのフィンで、こちらが魔法使いのユリス。」

「「よろしくお願いします」」


 ん?なんか青薔薇の二人が固いな。


「あとは俺から紹介だな。まず、この人が、セルウォリスの冒険者ギルドの受付をしているオルガさん。」

「よ、よろしくお願いします。」


 ん?オルガさんも固いぞ?


「で、この娘が鍛冶師のリンちゃん。」

「ん。」


 うん、リンちゃんは平常通りだな――――。なんだ、じーっとメフィさんと見つめ合って……。


「後で。」

「うむ、よかろう。」

「???」


 なんだ?二人に何があった?


「残りの者も紹介してくれ。」

「あ、ああ。」


 メフィさんに促され、紹介を続ける。


「えーと、この狼がルナ。で、こっちのピクシーがミュー。で、このアルラウネがリーフ。みんな俺の召喚獣だ。」

「わん。」

「よろしくっ!」

「よろしく~♪」


 三人(体?)も挨拶する。


「で、あっしが――――。」

()()()()な。この事件の証拠品だ。」

「ついに物扱い!?」


 これでこちら側の紹介は終わる。


「私は、メフィリアです。皆さん、王都までよろしくお願いします。」


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