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鉄道マニアが異世界で鉄道会社を起業する。  作者: 中城セイ
第1章 鉄道開業の許可を取ろう
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第29話 襲撃 side:メフィリア

 馬車の中にいたメフィリアは襲撃を受け、護衛の騎士が奮闘しているのを見ていた。


「襲ってきたのは、ただの盗賊――――ではありませんね。」

「そのようですな。」


 執事のセバスチャンが答える。


「やはり、ローズミア公爵の兵ですか。」

「そうですな。」

「ならば、私を亡き者にするか、それとも、人質とするか……。」

「人質でしょうな。それが難しいようなら死んでも構わないということでしょう。」

「そうでしょうね。ところでこちらの兵の様子は?」

「なんとか凌いでるといった様子です。あまり持たないでしょう。」

「ならば、最後まで足掻きましょうか。」


 そう言った途端、気にしていなかった反対側の扉が勢いよく開いた。そして男が馬車の中に半分体を入れて私の手を掴む。


「おら!こっちに来い!」

「嫌です!」

「手間を掛けさせ――――。」


 その男の声はそこで途切れた。その胸に刃物が突き出て、事切れたからだ。


「大丈夫か?」


 男の背中側から別の男が現れた。まさか、私たちを助けに来てくれたのか。


「え、ええ……。」

「しばらく待ってください。盗賊どもを蹴散らすんで。」

「え?、は、はい。」


 蹴散らすなんてそう簡単にできるはずはないけど、あの方が言うなら出来るんじゃないかと期待してしまう。


「――――さま、お嬢様。」

「ひゃい。」

「お嬢様、まずいです。フェンリルまで現れました。」

「ふぇ…、フェンリルですか!――――あの方は無事だといいんですけど……。」

「お嬢様……一目惚れですか。」

「ひゃっ、な、何を言うのセバスチャン!?」

「お嬢様、顔が真っ赤ですよ。」

「――――!!」


 確かに、顔が熱いけど――――。


「そ、そんなことより、フェンリルはどうしたのですか?伝説のモンスターでしょう。」

「あー、その事ですが……。」

「どうしたの?」

「フェンリルが我が方の敵を蹴散らして、こちらの兵を助けているのです。」

「……は?」

「ええ、フェンリルはこちらの味方ですな。いや、敵の敵という可能性もありますが……。」


 その時、ドスンと馬車の屋根に何かが乗った音がして、先程助けてくれた男性の声が響いた。


昨日より新作を投稿しています。

タイトルは『最強の王妃』です。


https://ncode.syosetu.com/n7402ho/

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