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竜に気に入られた乙女  作者: 相衣 律
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巡り12

スウリが部屋から出ていき、カチャカチャ音がしたり、ギーっと音がしたかと思うと、「いただきます」と食事が始まったようだ。

ムラサキは最初こそ籠の中にいてふてくされ丸まっていたが、耳がそばだってしまう。

最初は顔をあげ、気晴らしに部屋の様子見。

だが1番気になるのはやはり戸の向こう。

ムラサキは籠の中からの脱出を試みる。まだ短い手足をバタバタさせながら、転げ落ちるようにスウリのベッドに落ち、少しベッドの感触を楽しんだ後はシーツに必死でしがみつき足から降りようとしたが上手く行かず尻もちをつく。

だが、これでやっと戸の方へ行ける。

テテテと戸に近づき、ダメ元で戸のしたから鼻をのぞかせるがいい匂いはわかるが、出られるわけではない。

戸を前脚の爪でカリカリひっかくが、スウリにごまかされ、開けてもらえない。

もう一度長く強くひっかくと、スウリはちょっと困った顔をしながら開けてくれた。

そして、戸の向こうを見ると、男と女がいて、啞然とムラサキを見ていた。


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