巡り5
スウリは私にあいにきたのではなく、皆に会えて嬉しいといった感じだった。
「私も皆に会いたかったわ。」
と言ったのだから。
両手を広げて、皆を招き入れている。
もちろん、雌仔竜達はいく。
私は…どうするか迷ったが行くことにした。
「ねぇ、あなた達は男の子?女のコ?」
抱きかかえて嬉しそうに質問してくる。
“ムラサキ以外女のコ!”
雌仔竜達はすでにお喋りモードだ。この姉妹に人見知りなどというものは持ち合わせているのだろうか?いや、そう考えると私が人見知りをしているように聴こえるが、人見知りはしていない…と自分ではおもっている。
「そっかぁムラサキ男の子なんだ。そして、あなた達3人はおしゃべり大好き女の子なのね。」
“ムラサキも喋るよ。”
「あら、じゃあムラサキの声も聴きたいわ。こんにちは、ムラサキ。あなたはどんな食べ物が好きなのかな?」
薄黄色よ、なぜ私に話をふった((汗))
“果物。”
私はそう答えただけになってしまった。
スウリには愛想なく聴こえていよう…
“私は肉”
“私も果物”
“私木の実”
一応はムラサキの回答を待ち、応えると次々と他の姉妹もアピール。
「あらあら、皆バラバラだと、ご飯を用意するチッタとミツハリは大変ね。誰が一番よく食べるのかしら?」
“アカ!アカはお肉がきたら、一番大きなの取るのよ!”
“たくさん用意してくれてるからお母さんとお父さんとハルワと食べても皆お腹いっぱいなれるよ!”
“分けっ子するの。”
「そう良かったわね。」
“成長しても愛しさわ変わらないわね。”
「ハルワ!」




