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竜に気に入られた乙女  作者: 相衣 律
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巡り4

母様に言われたとおり、ムラサキは雌仔竜達に聞かれると何でも教えてあげた。

…というのは少なかった。巣から見てだいたいわかると思った花たちが、合わないものもあった。

この花の名前は?と聞かれても実際の花をみたことが無いから、似た物と間違えたり、整合しない。

美味しい食べ物って何?

と聞かれても名称や形は言えるが、これで合ってるか?と親が採ってきてくれた時は、正解がわからなかった。

母様の言ったことが少しわかる気がした。

確かに、私は知っている。でも知っているのと理解してるとは違うのだ。

雌仔竜に聞かれて、こうだと思った名前を教え、母様を見て、合っているとわかったとき、ムラサキは嬉しさを感じた。

それを雌仔竜達みたいに豊かに表には出せなかったが、自分もこの世界に生まれてきて、体の大きさ以外の成長できる部分もあるのだと感じた。

それからは、雌仔竜達と行動をともにすることにした。

自分で知っているつもりのものを知らない時もあるので、何にでも興味をもつ3頭についていると発見が多いのだ。

そして、今一番雌仔竜のおかげで良かったことは、雌仔竜がスウリを連れて来いと騒いだので、父様の竜が連れて来てくれたことだ。

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