表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜に気に入られた乙女  作者: 相衣 律
41/83

紫竜5

翌日、朝食の席にも“行く”と付いてきたムラサキはまた黙々と食べ、ハルワが巣に行くタイミングで一緒に戻る約束だったので、外に連れて行き、ハルワに籠だと運びやすいかと思って引き渡そうとすると、

“昨日言ってた朝市を見てみたい”

とまた難題を言い出した。

“チッタに今日連れて帰ると約束した”

ハルワは流石に自分もついていけないため、反対した。

“王竜としてこの国を見ておくべきだと思う”

「王竜として一度約束したことを守ることはブレない為に大切なことよ。」

“ブレる?”

「トップが優柔不断だと下は何度も変更が出て困るわ。わがままや横暴とも取られるから王のイメージとしても良くない。一度チッタとミツハリに会いに行き、再度許可をもらってくるのが筋だわ。」

“わかった”

「約束するときも自分が絶対守れる約束をするようにしたり、安易に約束しないように気をつけたりしたほうが良いわ。」

“気をつける”

“さっ、そうと決まれば行きましょう。”

“スウリ、また来る”

「ムラサキとたくさん話せて嬉しかったわ。チッタが良いって言ったらね。」

今度はムラサキは黙って籠に入り、それを確認したハルワは前脚で取っ手を握って飛び立っていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ