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紫竜6
「紫竜と何を話していたんだ?」
ハルワが飛び立つとヒサキが尋ねてきた。
「寝る前に少しね。
ムラサキは王竜だけど、その前に一人の竜なのよってこと。」
「なんだそれは?」
「自分の運命は生まれた時から決まってるって感じてるみたいに感じたのよ。」
「王竜って言い伝えでは歴代の王竜の知識を受け継いで生まれて来るって話だからな。」
「それで少し幼さを出し切れていないのね。まだ幼竜なんだから、生きてることだけ楽しんだら良いのにね。」
「だったら、さっきの朝市に行きたいと言うのは、ムラサキの子どもらしい甘えだったんではないのか?スウリと一緒にいたい言い訳という。」
「えっ、あれっ?そっか!
あ〜だったら味方してあげるべきだった!?
ムラサキごめ〜ん。」
「また機会はあるかもしれない。甘えとわがままの境界をしっかりお前も感じ取ってやれるようにならなきゃな。」
「痛いほどよくわかりました。」
スウリは少し項垂れた。




