39/83
紫竜3
「嘘つき娘にきこうかしら?あれは、鳥?」
怒っている。
「ハルワたちは知ってるのか!?」
とヒサキまで。
「あれは…ムラサキ、噂の紫竜です。私も駄目っていったけど、ムラサキしがみついていたし、チッタが連れてけって…ハルワが明日の朝ムラサキと一緒にまた巣に戻ることになってるの。」
「チッタそれで良いのか?ハルワめ、こんな大事なこと黙ってたなアイツ!」とヒサキはブツブツ言ってる。
ため息混じりにでもウキウキ感が出ているが。
「まぁチッタが良いと判断したなら良いんでしょうよ。私もチッタの子どもみたかったしね。父さんとあんただけ良いなと思ってたのよ。おまけに紫竜だなんて。」
そんな話をしている間に、ムラサキは食卓の足を爪をつかって上に登って夕食のスープの入ってる皿の前にたどり着いていた。
「お腹空いてるのかねぇ。スープ、まだあるから分けたげようね。」
「あ、果物が好きみたい!」
「りんごもあるから持ってくるわ。」
紫竜のスープとりんごが盛りつけられ、皆椅子につき、食事は再開した。
紫竜はまずりんごを囓り、器用にスープも飲んでいた。舌を使っているみたいだ。
「美味しそうに食べてくれて嬉しいわ。」
“…”
ムラサキは黙々と食べている。
そして完食したら私の膝の上に来て丸まった。スウリたちはその様子を見ながら、残りの食事を再開した。




