↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜に気に入られた乙女  作者: 相衣 律
PR
29/83

仔竜15

「すまないな、全て買わせて。次は自分たちで来るように言うよ。」

「あの、そのことなんですが、これからも我が家が買い物に行くほうが良いかと…この町では知らない顔は目立つみたいです…ヒサキ様のことをたくさん聞かれました。

紫竜の件は今はまだ公にすべきでは…無いのですよね?」

「そうか。近い町から調達するのが早いが、竜騎士たちは遠征で慣れている。対策を考えるよう騎士が来たら話してみる。」

「お願いします。」

「あの、前で引くの、重いですよね。代わります?少し休憩しませんか?」

私達は、リヤカーを引きながら話していた。

「いや構わない。だが…スウリは市を駆け回ってくれていたから疲れているだろう。もうすこしだが、確かにこのあたりで休憩しよう。」

「いえ、私は…大丈夫なので、では先に進みましょう。」

「そうか」

確かにいつもよりは少し疲れてるけど、私には通学のいつもの道のりだし、休憩したらその間の会話がもたないもの…

家につくと後は母に任せた。

チッタが家の前にいた。

“子等がスウリに会いたがっている。明日には人が増えるかもしれないだろう。今から来ぬか?”

「何か問題が起こったのか?」

「…」

スウリは返事に困っていた。

「私は覚えてるさ。スウリがどの竜とも仲良しだったことも、竜と会話ができると言っていたことも…」

「ヒサキ…」

「やっと昔の呼び方だ。それで良い。様なんかスウリにつけて呼ばれたらどう返事したらよいか困る。で、チッタはなんだって?」

私が様を無意識だけどとったことで、ヒサキが急にくだけた物言いに変わった気がする。

「あ…仔竜達が私に会いたがってるって…明日には人が増えるかもしれないから、今から会いに行かないかって…」

「お前は?行きたくないのか?」

「行きたい!」

「なら行ってこい。」

ポンポンっとヒサキは頭を優しく撫でてくれた。子どもの頃もよくそうしてくれてた気がする。

「ありがとう。」

チッタにさっと跨り、巣へと向かった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。