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青き薔薇の異世界転移  作者: 七海 リア
1章・軍人と白い毛玉
26/28

01-25



「やっぱり夜は暗くないと。」


『よくわかったよな、俺全くわからなかった。赤かった事だって言われるまでさっぱりだ。』



明かりの無い夜の事を、エルミアは言ったのだが、ラウルは先ほどの男に会う前の赤く明るい空を出してきた。


怖がっていたラウルの為に、空気を変えようと毛玉と軽くからかった意味がなくなった。



「あれは慣れだよ。転生転移を繰り返していれば、色々と経験するからさ…………流石に、あんな変態は初めてだったけど。」


『心霊番組でも見ないよな。』


「目視できるようになっても、一度もあんな幽霊見たことないわ。幽霊社会も自由になったんだなぁ……」


『どんな社会だよ。』



幽霊を目視出来るようになってからエルミアは、色んなものを見てきたが、あそこまでのド変態は初めてだった。

世界や時代が違えば可能性はあるが、生死関係無く変態には会いたくない。



「幽霊社会がどうであれ、あんな変態は全力でお断りだけど。」


『それは全力で同意する。あんなのに追いかけられるくらいなら、何時も追ってくる幽霊の方がマシ。』


「…………ラウル、地球で何かあった?」


『えっ……』


「さっきも狙われるとか言ってたから、心霊関係で何かあったのかと思って。」



歩くスピードはそのままに、エルミアはラウルを見ながら聞いた。


狙われるの言葉で少し気になってはいたが、今のラウルの言い方が妙に引っ掛かったのだ。



「言いたくないなら、言わなくてもいいよ、予想が当たっていれば良い話ではないだろうし。」



追うと狙う、エルミアにはこれが引っ掛かった。


さっきの変態の時は、ラウルはまた狙われると言っていたが、今の会話では追ってくると言った。


ラウルの中で幽霊の違いが微かにあるのだ。



『……俺は、幽霊に殺されたんだと思う。』


「思うって言うのは……」



ラウルが小さな声で話し出した。

エルミアが抱っこしているし、夜な事もあり、エルミアにはっきりと聞こえた。



『俺は、大企業ってわけじゃないけど、それに近い会社で仕事して、オタクもして、それだけなら充実した暮らしをしていたんだ。』


「あぁ……」


『だけど、俺の何が狙いかはわからないけど、大学を卒業した後から幽霊が俺を追ってくるようになったんだ。』


「幽霊だってわかるって事は、元々見えていた?」


『小学生の頃からだな。ただ知らないおっさんが、幽霊と目を合わせるなって教えてくれて、1回を除いては合わた事はない。』




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