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青き薔薇の異世界転移  作者: 七海 リア
1章・軍人と白い毛玉
24/28

01-23



その魔法陣は上に上がっていき、エルミアの手の甲にある青い薔薇へと消えていき、青い薔薇を中心に新たな魔法陣が現れた。


すると、青い薔薇が今度は魔法陣へと消えていき、青かった魔法陣は薔薇の色が染まっていくかのように青みが濃くなっていく。


そして、魔法陣は銃口の前にと移動していった。



「バイバイ、おっさん……相手が私でごめんね。」



エルミアは言い終わると同時に、引き金を引いた。


銃口から銃弾が出てくると、魔法陣は銃弾へと吸い込まれ、鉛色だった物が青色へと変わり、男に真っ直ぐ向かっていく。



「ソンナモノ、モウキカナイ!」



男は変化した右腕で、自分に向かって来た銃弾に殴りかかった。

今の自分の力なら、それで防げると思ったのだ。



「ありがと、当たりに行ってくれて。」



男の動きに、エルミアは笑みを浮かべた。


男が殴りかかった事で、銃弾が拳の中心に当たった。

だが、銃弾は防がれる事なく、そのまま拳から腕、腕から体へと貫通した。



「アッ、ナンデ……」


「…………その程度で、防げるわけないじゃん。」



男は銃弾が貫通した事に驚いた様子を見せた瞬間、その傷から体が凍てつきだし、一気に全身を凍らせた。



「キサマ、ナニヲシタ……」


「すごっ、それで話せるんだ。ああ、まだ表面しか凍ってないのか。」


「ア、アァ……ア…………」


「魔銃の属性基本攻撃、オマケ付き。大丈夫、直ぐに力が全身に回って、完全に凍るから……」



エルミアが話してる間に、男の体は完全に凍ったらしく、身動き1つとる事が出来なくなった。

銃に込めていた魔力を切り、ホルスターに戻しながらエルミアは男の目の前に立つと、勝ち誇った笑みを浮かべて、男の耳元に顔を近づけた。



「……私に一発入れたご褒美に、消滅じゃなくて除霊にしといたから。」



男は唯一動かせる視線だけを動かし、エルミアを見た。

口どころか、声帯までもが凍ってしまい、声を出すことすら出来ないため、視線でエルミアを見ることしか出来なかった。


その視線を、エルミアは確りと見るとニコリと笑みを浮かべて、少しだけ男から離れた。



「次はオカマでも良いけどさ、まともな性格で生きなよ、なっ!」



エルミアは男の真っ正面に立ち、言葉を言い終わると同時に、男の胸の真ん中をおもいっきり殴った。


すると、男は凍っていた事もあり、殴られた場所から罅が入ると、一気に全身に入っていった。


そして、男は氷が砕けるように砕けていき、最後には何も残らず砂のように消えていった。




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