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青き薔薇の異世界転移  作者: 七海 リア
1章・軍人と白い毛玉
12/28

01-11



「…………えぇー」


『マジか…………』



男を見た二人は同じ事を思った。


なんか、変態出てきたと。


髪型はまだ良い。

男でもロングなのは、たまにいる。

マッチョなのも、鍛えるの頑張ったんだなーと。


だが、どうして服装がベビードールにピンヒールなんだ。

ボディビルダーのような逞しい体格なためにかなりパッツパツ。

ピチピチなんてレベルじゃない。

大きく動いたら服破れますよね? なぐらいだ。



『なぁ、アイツあの服で隠せてるのか?』


「言うな。下に目を向けないようにしてるんだから。」



ラウルが不安気に毛を震わせながら言う。


下半身の大切な場所が、あの服で隠れているかどうかだが、エルミアからしたら考えたくもない事だ。


胸に黒のブラを着けているのがわかるため、下も身に着けているのはどう考えても女性物だ。


ならば、その考えから予想すると隠しきれていないだろう。

ましてや、体格が体格なため下もパッツパツのはずだ。

最悪パンツに収まりきらず、何かがはみ出ている可能性もある。


女の身からしたら、絶対に見たくない。


エルミアは銃口を男に向けているが、下半身には一度も目を向けてない。


向けたら何かが減ると言うか、何かが終わる気がする。

不可抗力で見てしまったならまだしも、変態のはどんな状態でも見たくないらしい。



「ちょっとぉ、アタシを無視しないでちょーだい。」


「視界的暴力は無視一択だろ。」


「酷いわねぇ。こんな美しい体を、そんな風に言うなんてぇ。」


「どうせ出てくるなら、オカマじゃなくてオネェぐらいにしろってんだ。まだ精神的に楽だ、色々と……」



精神的攻撃効果は抜群だ。

くねくねするな、まともな服に変えて、性格訂正してから出直せだ。

とりあえず、その体格にその性格は合っていません。


そんな言い合いしながらも、エルミアは銃を下ろそうとはしなかった。

むしろ、その逆で銃を持つ手に力を入れているし、話せば話す程エルミアの警戒は強まった。


目の前の男は、会話をすればエルミアを見はするものの、それ以外はラウルを見ている。


ラウルがいるのは、隠れられてはいないがエルミアの足の後ろだ。

見えにくいと言えば見えにくい場所にいる。


なのに、手前にいるエルミアよりも、その後ろいるラウルを見ているのだ。


うっとりとした眼差しで、ラウルを見つめていた。


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