どの路線で書くのかを考える
さて、オリジナル小説を書こうと思ったのは良いけれど、どんな題材、どんなキャラクターにするのかを考えました。
『ラブロマンス』
王道な物から、ざまあ展開からの溺愛コース、ツンデレ、ヤンデレ、アオハルと呼ばれる青春もの……。
え⁉ 多すぎじゃない?
18禁を含めれば、TL、BL、GLなどなど、更に広がるラブロマンス路線。
いやいや、これまで散々読んできた本の中から、知識を総動員すれば良いじゃないか! そう思って脳内ライブラリーを覗いたけれど、出てくるのは推理小説、ホラー小説、ミステリー小説、時代物……。
ハーレクインも読んだことはあるけれど、ツッコミながら読んだ記憶しかない為、内容はほとんど覚えていない。
漫画も同じく。
『りぼん』『なかよし』『花とゆめ』『マーガレット』『ちゃお』など、当時主要レーベルだった少女漫画はかなり読んでいたはず。
だけど、思い出すのは「目が大きな女子が壁ドンされてた気がする」レベル。
内容を詳細に覚えているのは、単行本をリピートしまくっていた『9番目のムサシ』『花のあすか組』『生徒諸君!』『天使なんかじゃない』だろうか。
あ、テンナイはラブロマンスだったはず! 切ない胸キュンを学生時代にした記憶があるよ!
いや、だが、しかし。私に学生ラブロマンスが書けるのか? テンナイに嵌ったのはアキラがヤンキーだったからじゃないのか⁉
学生時代にラブが無かったわけじゃない。机文通なんて古風な事を楽しんだ記憶もあるし、お弁当を作ってデートなんてやった事もある。
だけど、いざプロットを書こうと思ったら一行も書けなかった……。
だって、ラブロマンスの完結部分って大体『皆からの拍手に包まれた結婚式。私ハッピー!』って感じじゃないですか。
結婚って、人生において確かに大きな出来事ではあるけれど、他人同士が共に生活をするって結構大変で、お互いの常識をすり合わせるというか、妥協する必要があって、そこに子供が増えたら更に大変で……。
――と、その先の事を考えると「え? そんな試し行為してくる男で大丈夫?」「え? そんな可愛いふりをしているけど、ずっと続けられないんだから止めといた方が良いよ?」なんて思ってしまう訳です。
物語にならないんですよ!
常にツッコミ役が隣にいて、可愛い(ふりをしている)女子ではツッコミ役に勝てないから、事件も起きなきゃ、危険な香りがする男にも近づかないんですよ。
というモダモダがあり『ラブロマンス』路線は諦めました。
二つ目は『ホラー』
これは直ぐに却下でした。読むのは好きだけど、書くのは無理。
書き途中の文章がPCに入っているだけでも、貞子的なのがPCから出てきそうだと思っちゃうし、貞子以来、俯いて頭を洗えなくなった私です。
アメリカンホラー(エクソシストとか)は、「ブリッジしたまま走って来るとか、体幹どうなってんねん!」とギャグ要素のおかげで大丈夫なのですが、ジャパニーズホラーは駄目です。諦めました。
『ミステリー』『サスペンス』『歴史』
これらも読むことは好きだけど、歴史以外はあとがきから読むタイプの私ですので、選択肢に上がることもありませんでした。
それに、設定する世界観を考えるのも大変でした。
地球上にある本当の場所だとすれば、その場所を知っている人が読んだ時に「なんだこれ、そんな場所は無いぞ」とならないようにする必要があります。
何となくあの辺りかな? という場合でも、植生、文化、天候等々、行ったことが無い場所を書くのは、同じ理由で厳しいと思いました(いや、だから取材旅に行くんだろうが。という心のツッコミは置いておきます)
ああ、だから異世界が人気なのか。と思ったのですが、多分他の先生方はもっとちゃんとした理由だと思うので、これは私だけの理由だと思ってくださいw
場所が『異世界』と決まったところで『ファンタジー』という大きな路線が決まりました。
『転生』にするのか『転移』にするのか『召喚』にするのか『行き来』にするのか。これまた分岐点が出てきました。
人の褌を借りて書いた二次小説では、この辺りを丸っと飛び越えていたのだと改めて思った次第です。
『転生』ならば、赤ちゃん転生なのか、何歳になってから思い出す系なのか、元居た魂と入れ替え制なのか、同居するのか。
『転移』ならば、神様が介入しているのか、年齢などが変わるのか、元の世界には戻れるのか。
『召喚』ならば、勇者や聖女(本人)なのか、巻き込まれなのか、召喚先がクズなのか、良さそうな世界なのか。
『行き来可能』ならば、現実世界に出来たダンジョンという設定なのか、家のどこか(納戸とか、倉庫とか?)の扉からなのか、それは自分だけしか出来ないのか、他の人も同じように行き来できるのか。
え~! こうやって考え始めると、思った以上にややこしいな。
もっとジャンルは沢山あると思うけどね……




