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ボクと、冴子さんと、過保護な黒髪メイド(15)
まだまだ頭の中の情報を整理しきれない。
ボクはあいているイスに座ってぼんやりしていた。
ここは、「放課後等デイサービス『虹とクレパス』」
主に特別支援教育が必要とされる子供たちが集まる。
小学生が中心だ。
今まで、知らなかった。
勉強で苦労しているのは、ボクだけではなかった。
ほとんどの人に気づかれないレベルで
苦労している子供たちがいる。
でも、こういう子たちがいるから、
かえって、勉強って大切なんだと気づかされる。
「よい進学」や「よい就職」のためだけではない。
おおげさかもしれないけど、文字通り、「生きる」ために必要なんだ。
「おねえちゃん、なんかして遊ぼ! 」
2年生の女の子が声をかける。
そうだった、「遊ぶ」のがここの活動のメイン。
「ああそうだね、何して遊ぼうか?」
いや、いざとなると、頭が回らないものだな。
何をしたらいいものか。
そうこうしていると、助け舟。
「ただいまぁ。今日も元気かぁ?」
外から入ってきた、白Tシャツの爽やか笑顔のマッチョマン。




