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ボクと、冴子さんと、過保護な黒髪メイド(6)
「ここだ。」
近くの駐車スペースに
(といっても、農家のビニールハウスの前に停めさせてもらっている)
車を置く。
プレハブの家に入ってみる。
すぐに目についたのは、室内の壁面にあるボルダリングの突起。
小さな子どもが登ってみたくなるだろうな。
「ここはいったい、何をするところなの?」
ボクはリコさんに尋ねる。
「放課後等デイサービス」
『放課後等デイサービス』って何?
冴子さんが説明する。
「発達障がいとか、神経発達症とかいうの、聞いたことがある?
主にその疑いのある子たちが放課後に過ごす場所だよ。
学校の宿題を手伝ってもらったり、
指導員さんに一緒に遊んでもらったりして、夕方の時間を過ごすのよ。」
と言って、さっさと奥の部屋に入ってしまった。
リコさんは
「キミは今日は見学だ。
制服のままでは活動できないからな。
来週はジャージでも着てこい。」
と言って、これまた奥の部屋に入ってしまった。




