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ボクと、冴子さんと、黒髪メイド(3)
ボクに、「根性」がある! だと?
どういうことだ?
「毎日、同じような日課をこなしていられることだ。
普通の人間は、たいてい飽きて、
違うことをしがちだ。
キミはアタシが来る前、今とは違った、
でも同じ日課を繰り返してきたのに違いない。
だからアタシの提案に素直に乗れた。
こういうことは、簡単に見えて、
できない人にはできない。」
なんだかわからないが、
珍しくほめられている気がする。
「ただ、あまりに単調すぎると、
傍で見ている人間は心配するかもしれない。
現に、キミの両親の最近の態度、変に感じないか?」
確かにそうだ。
ボクが勉強部屋に向かうのを見ると、
オヤジなんかうやうやしく、
「今日も勉強かい?体に気を付けるんだよ。」
なんか気持ち悪い。
母さんなんか、いつもお菓子や、
ときにはおにぎりなんか差し入れしてくれる。
「用意が大変だろうし、太っちゃうからいいよ。」
と断ったって、出すのをやめようとしない。




