夏休み明け、ボクと黒髪メイドの日々(1)
そんなこんなで、夏休みは淡々と終わってしまった。
ただ、今までの退屈さは、ほんのちょっとなくなったような気がする。
学校に行って、1学期と大して変わらない日々が始まる。
男子生徒たちが噂をしている。
「プールに監視カメラが設置されるってよ。」
「なんで?」
「夏休み中の夜中に、誰かが侵入して泳いだらしい。」
「まったく、夜も暑いってのにわざわざ学校のプールに来るヤツいるの?」
「昼間も作動しているのか?」
「女子の水着姿を撮ろうったって、
今の水着は普段の体操着より肌の露出が少ないからな、
まるでアマレスの選手だよ。
色気も何もない。
夜しか作動させないんじゃないの?」
くだらない。
周囲の動きなど、どうでもよい。
毎日、ただ淡々とすごす。
友達は、面倒だ。
いちいちこちらが合わせなくてはならない存在だとしたら、
こちらのペースが乱される。
かといって、確固たるペースを保った先に、
何を目標とするかなんて、
まだ何も決まったわけではない。
ただ、リコさんという、
ボクよりもトンガッタ存在の出現で、
なんだか変なスイッチのようなものが入ったみたい。
授業中、
現代文・古文・漢文と、英語は、
教科書をコピーして貼り付けたルーズリーフに、
授業内容を書き込んでいく。
地理総合と歴史総合は、
『ひとつひとつわかりやすく。』をコピーして貼り付けたルーズリーフに
書き込む。
数学は放課後1時間半ほど、ルーズリーフのファイルに取り組む。
リコさんは、月曜水曜金曜の週3回来る。
1時間ちょっと、
物理基礎と生物基礎は『らくらくマスター』のコピーに取り組む。
最後に30分ほど『DUO3.0』のリスニング。
これはリコさんが来ない日にも取り組む。
なんだかわからんが、
なんとなく『勉強が得意な人』のように振る舞っている気になる。
すごく特別な方法のような、
やってみたら大したことがないような、
変な気になる。




