14.日常だけど非日常な日
見つけて下さってありがとうございます!
過去編は後二、三話です。
いつも通りの日だった。朝起きて、朝食を食べる。訓練をして森に獣を狩りに行く。
ただ一つ違うのは、いつも隣にいるお節介な人物が居ないということだけ。
それ以外は本当に何も変わらない数日間だった。
だから、今日も同じように一日が過ぎるのだと思った。もうすぐ帰ってくる筈だと、どこか落ち着かない気持ちを抱えながら。
(今日は帰ってくるかな、師匠)
場所は教会の中にある小さな広場。周りが壁で囲われており、地面には色とりどりの花や青々と茂る芝生が綺麗に整えられている。
気分転換をするも良し、友人と話すでも一人でのんびりするも良しの場所だ。
訓練を終わらせたアメリアは、この場所に休憩をしに来ていた。
「あ、アメリアだー」
「ん?」
静かに風に当たっていたアメリアに、聖女の一人が話し掛けてきた。
「珍しいね。ここ来るの」
「休憩をしに来ただけです。訓練が終わったので」
「そうなんだ、ルーア先生は?」
「師匠は騎士団に同行しています。そろそろ帰ってくると思うのですが......」
「アメリアがこんなに心配してるって知ったら、先生喜ぶだろうなあ」
「ふふ、そうかもしれません」
お互いに笑みを交し、手を振って別れた。
他の聖女と話すのもあの日から変わっていない。全てルーアのお陰だ。
そう思いながら教会の通路を歩いていたアメリアだったが、突然、後ろから騒がしい足音が聞こえた。
「アメリア!!」
必死の形相で名前を呼んだのは、アメリアと最近よく話していた聖女の一人だ。名前を『ヘイレス』という。
アメリアはヘイレスに向き合うと、訝しげな表情をしてこう言った。
「どうしたんですか?」
ヘイレスは全速力で走って来たらしく、息が乱れており、必死に呼吸を整えている。
だが、その時間すら惜しいというように、まだ息も整っていない状態で言った。
「貴方の師匠が!魔王に呑まれてしまったって!!」
ヘイレスがそう言った瞬間、アメリアの表情が抜け落ちた。
「...........え、」
「魔王討伐に同行した、聖女がアメリアに伝えてくれって!討伐にも失敗して―――」
アメリアはヘイレスの話を最後まで聞かずに、走り出した。
ヘイレスはただ、走り去るアメリアの背を見つめる事しか出来なかった。
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