それでも物語を綴ろうとする貴方へ
この話まで読み進めた貴方へ。いかがでしたでしょうか。何かの参考になったらとてもうれしく思います。
これ以上語る事は(現状の私には)ありません。
貴方はこれから、どんな物語を紡ぐのでしょうか。
ときめく青春もの? ふんわりとした恋愛もの?
血沸き肉躍るバトルもの? 幻想を描き出したファンタジーもの?
陰謀渦巻くSFもの? ゲームの世界を旅するVRもの?
あるいは、様々な問題に対するエッセイ?
それらのどれにしろ、小説を書こうと志した貴方は、これから色々な物を紡ぎ出す事となります。自分で書く事柄に興奮し、喜び、涙する事もあるでしょう。そうして、また書こうと思えたなら、貴方は小説家です。おめでとうございます!
いっぱしの創作家となる貴方は、いつか書籍化するかもしれませんし、無名のまま終わってしまうのかもしれません。
それでも私は。否、小説を愛する全ての者たちが、貴方の書き出した物語を祝福するでしょう。
生み出されるそれらに、精一杯の拍手と声援、そして期待をかけるのです。小説を読む全ての人間に、多かれ少なかれ存在するその精神が、貴方の小説を待ち望んでいます。
綺麗事に過ぎないと思われてしまうかもしれません。でも、貴方が紡ぎ出したそれらに、微笑み掛けてくれる人間は無数に存在します。きっと、それらが見つかるのに、少しばかりの時間は必要となるでしょう。
それでも、まだ誰にも見られていない、貴方だけのかけがえのない宝物を、どうか誇ってください。
貴方が作り出す世界は、どんな美術品よりも美しく、どんな星空よりも壮大で、どんな世界よりも雄大で、どんな物よりも、果てしなく素晴らしい存在であるのですから!
以上で、この「諦めない書き方講座」、もとい、"物語を綴ろうとする方へ"を終わります。ここまで勢いばかりの乱文をお読みいただき、ありがとうございました。
私は何時でも、他でもない貴方が紡ぎだした物語を愛しております。その事を、どうかお忘れなく。
またいつか、何処かで。