片付け
ーー生徒会議室
現在一同は掃除中。
「周平くん。一応、現段階での生徒会のかたちを説明しておくから。片付けながら聞いてね」
そんな中、鈴の声が周平に届く。しかし、練習場は結構広い。だいたい教室3つか4つ分の広さがあり、小さな体育館くらいのスペースがある。
こんな広さの中であったこっち移動するのに、普通片づけしながら聞けるかよ!と思ったが振り返っても鈴の姿はない。声はすぐそこでしたと思ったのだが。
「それじゃあ、説明するね。」
再び、何の前触れもなく声が聞こえてくる。周平は鈴の方を見るが、やはり口は動いていない。
キョロキョロしている周平を見て先輩達が笑っている。
急に女の子の声が頭に入ってくれば、誰だって最初は驚くでしょ!
そんな後輩を笑うとはどんな先輩たちだ!
と、周平は心の中で愚痴ってみるが、そんな周平の葛藤は案の定無視され、鈴は彼の頭の中で説明を開始した。
「現在、生徒会執行部の役員は、会長の天白先輩、副会長の采聖、書記の私、あと、会計の青影秘都美っていう超美人な人の四人。
で、我が校は、「生徒による自治」を優先しているために生徒会、特に会長には強い権限が与えられているの。例えば、風紀委員長以外の委員会の委員長決定権とか、校則改定の最終決定権とかがあるわ」
などと説明されていると、
「そうそう、それに学校の行事のスケジュールとかも生徒会で決めているのよ」
っと、氷華が周平に教えてくれた。
「やろうと思えば、学園祭を2週間にしたりするのも可能らしいわ。でも一応、授業のコマとの兼ね合いもあって、そこまで長くすると他の行事を削らなくてはいけないから私はそこまでする気にはならないけど」
そうこうしている内に片付けは終わってしまった。まったく、魔法とは便利なものだ。ちなみに、校内でMMOの携帯を許されているのは、生徒会及び会頭、風紀委員のみである。
「綺麗になったわね。今日はこれで解散です」
氷華の言葉。
「あっ、あの。わざわざ俺のために手伝って下さってありがとうございました。」
「ふ~ん。ちょっと前に勝手に帰ろうとしたくせにね」
っと言う真利奈の顔もそこまで怒っているようには見えなかった。むしろ、楽しんでいるという表情の方が当てはまっていると周平は感じた。
「んじゃ帰ろっか。采聖いくわよ」
鈴はすでに帰る準備を整えて練習場の入口に立っていた。
(準備早いな......)
「あちょ、鈴、待てよ」
采聖も急いで鈴のもとへ向かう。振り回され気味の副会長を見て少しかわいそうだなぁと思う周平。今の彼は、今後自分がああなろうとは夢にも思わなかった。
にしても、一緒に帰るとは、二人は付き合ってるのかな。という周平の予想は間違いでは無かった。
そろそろ、お話の方向性が見えてこないとヤバイよね......
展開遅いの申し訳ないです。




