朝の会
ルール説明的な......
バタ
戸が開いて先生が入ってきた。
「起立。礼! 着席 」
学級委員である涼稀が号令をすして、朝のHRが始まる。
(魔法の)実技面での成績は、赤点ギリギリとはいえ、学年、いや学校でもトップクラスのイケメン。筆記試験は学年で周平と1位2位を争う成績。(周平が負けたことは無いが)と言うことで、涼稀は1組の学級委員になった。
なぜ実技も出来る俺が学級委員にならなかったのかと言うと理由は簡単。
学級委員にはみんなをまとめる素質が必要。
そして周平の愛想が、とても悪いからだ。
もちろん、周平としては普通に接しているつもりなのだが、どうも涼稀以外には普通に話せていないようだ。
涼稀曰く、例えば「なに?」と返事をするときに、声は普通なのに、顔が相当いかつくなっているらしい。
いつも「いや......なんでもない」と返されるのはそのせいであろうか。と周平は考える。
そうこう考えていると先生が話し出した。
「突然だが、生徒会執行部から毎年恒例のサプライズ行事がある」
教室が騒がしくなる。前に座っている涼稀が周平話しかけてきた。
「周平。多分おれが朝に行ってたやつだよ。あ~あ楽しみだな~」
「涼稀、何があるんだ?それも生徒会からって......」
「まあ、急ぐなって。先生が話してくれるさ」
「おほん。今年も例年通り生徒会から盛大なイベントがある。今回は、全校生徒でのサバイバルバトルだ」
「えっ、全校で?」「三年生も一緒にするの」「勝ち目無いジャン」とか言うこえがあちこちから聞こえる。
「静かに。もちろん、各学年別に試合をするので、1年生が3年生とやりあうという事は無い。もちろん2年生ともだ。しかし、戦いを勝ち抜き、上位に入ったチームには、上級生で勝ちあがってきたチームとやりあう権利が与えられる」
「え、先生。チームってどういうことですか? 」
「ああ、今回は各チーム3人から5人でひとつのチームとして戦う。試合は、外にある第一練習場から第五練習場を除く第七練習場までを使って行われる。1年は第一と第二練習場だな。で、チームの事だが、学年で誰となってもかまわない」
「先生!このイベントは、全員参加ですか? 聞いた感じだと、戦闘しかしないように思えるのですが。苦手な人は......」
「ああ、別に参加しないといけないわけではないが......生徒会から怖いお仕置きがあるそうだ。去年サボった生徒が、一週間ほど学校に来なくなったことがあった。そいつは学校に来てもその一週間の事は誰にも話さなかったな。教師の俺にも」
と言って、先生は虚空を眺める。それをみて生徒達は青くなる。しかし、特に何も思わない周平は先生に質問する。
「先生。試合の勝敗はどうやって決めるんですか? 」
「ああ、」
先生も再起動した。
「試合は、全チーム入り乱れたサバイバル形式になっている。その中で勝ち残った4チームが、決勝に進出してトーナメントを行う。あ、これは試合の形式か。試合の勝敗は、お前らに魔力を数値に変える結界魔法を記したMMOを与える。これは、自分に魔法が当たったとき。それを数値に変換する常時発動形の魔印が刻まれいる。で、その魔印で結界を発動するんだが、その結界に記録された魔法によるダメージが一定量を越えると、リタイア。負けになる。リタイアになると、強制的に練習場に張った結界から外に投げ出されるから覚えて置けよ。他に質問は? 」
魔印についてだが、本来魔法は、石に記されている魔力情報を、MMOと自分の力で処理してから魔法を発動する。しかし、魔印はその処理後の魔力情報を直接MMOに刻む事で、魔力を通すだけで魔法が発動できるようにした仕組みだ。
まあ、魔方陣みたいなものと想像すればいい。ただ、魔印は、1つのMMOにつき1つしか刻めない。それに、上級魔法ともなれば処理後の情報も多大なものになるため、MMO自体に書き込めなくなる。なので、初級の魔法しか魔印に刻む事は出来ない。
「俺からは以上だ。それじゃあ、細かいことはこの案内に書いてあるから良く見て置くように。今日のHRはこれで終わりだ」
「起立。礼。」
「着席」
涼稀が号令をかけて、周平に話しかける。
「さて周平、仲間集めに行かないとね」
「ああ」
少なくとも後1人以上。
人見知りな自分がいて本当に仲間を集められつのか、周平は不安だった。




