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IKAZUCHI  作者: 雪 渓
序章
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10/65

とある喫茶店に連れ込まれて

時間がなくて更新遅くなりました。

ごめんなさい。

 周平、氷華、駿太郎の三人で下校中......なのだが、周平が家に帰るにはもうしばらく時間が必要であるようだった。


 というのも、現在三人がいるのは、帰り道にある氷華たちのお気に入りの喫茶店だ。外見は、瓦葺の屋根に、木造のいかにも日本の文化を感じる店。カウンターの前のバーもあるが、最近では見ることのが少なくなった、畳が敷いてある部屋もある。


 近年の建物というのは、外装だけで中身は近代的な建物のものが多い。科学の発達により、面倒な事は機械がやってくれるようになったからだ。だが、その機械を設置するには、やはりそれ相応の耐久力がいる。そして、ある空間にそれら機械を設置しようとすると構造上、設置できる場所は限られる。これによって、現代の部屋のつくりはだいたい同じになってしまう。だから、普通の建物の外見は様々のものあるが、中身はだいたい同じようなつくりになってしまう。


 しかしここでは、内装にもこだわっていた。その代わり、機械がある気配は無い。どうやら作業はすべて人の力でやっているようだ。恐らく、それに見合う代金となるのだろう。


 帰る途中。適当に話を流してさっさと電車に乗るつもりだった周平としては、いきなり喫茶店に連れ込まれたのは大きな誤算だった。

 これでは、また帰るのが遅くなってしまう。

 昨日も涼稀と遅くまで遊んでたのに。という本心は口に出さずとりあえず妹に「母さんに言い訳しといて」という内容のメールを送ることにした。


(さすがに先輩に誘われたら断れないもんなぁ)


 無事メールを送り終えると、ちょうど良いタイミングで注文していたアイスコーヒーが運ばれてきた。

 先輩たちの話は続いている。

 なんだかんだと思っているが、周平にとっても彼らの話にまったく興味がないというわけでもなかった。聞いてみればなかなか面白いこともあった。


 話が一度途切れた時、周平は先ほどから気になったことを聞いてみた。


「で、中学入学以前から知り合いだったてどういうことですか?」


 それは、駿太郎と氷華の関係についてだった。


「う~ん。知り合いっていうよりは、顔見知りって言った方が合ってるわね。特にお話ししたこともなかったし......」

「そうだな。お互いの顔は知ってたし、名前も知っていたけど、直接話す機会は一度も無かったんだ。互いの人柄ととなると言わずもがなだ」

「何それ。なんだか私が悪い子みたいな言い方じゃない?」

「お前よりタチの悪い奴を長年引っ付けてたんだから別になんとも思わなかったがな」


 氷華の抗議を否定することなく、むしろ肯定した言い方であったが、彼女の表情に特別変化はない。


「そういえば、駿君に真利奈みたいな子が近くにいるのも知らなかったし」

「それについては俺も不思議だ。何でいっつも着いてくるのか、しかもあいつのせいでいつも散々な目にあうのは俺なんだよな。理不尽なことに....

「そうよねぇ、駿君はいつも大変よね。まあ仕方ないわ、あの子はトラブルメーカだもの」


 微笑みながらはなす氷華。


 仲のよさそうな天白先輩にまでここまで言われるとは、いったいどんな事を仕出かしてきたんだろうか。というところまで考え、周平は首をふる。さっきから話が一歩しか進んでいない。


「どうして先輩たちは中学の時から面識があったんですか?」


 新たな質問を繰り出す周平。

 とはいえ、その答えは周平にもだいたい予想がついていた。


「多分、周平くんの予想どうりよ。五師八弟家の会議の時に何度か顔を合わせていたの」


 再び笑みをこぼす氷華。彼女はあの天白家の出身だった。つまり、


「そうだ。俺も、五師家筆頭。緑谷家の直系だ」


 予想通りの答えがかえってきた。

 入学早々、国の次世代のトップと繋がりを持つという、なかなかあり得ない展開に周平はため息をつきたくなった。




だいたい世界観がつかめ......ませんよね。

説明下手でごめんなさい。


次で序章は最後です。

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