今日の不動産屋は地域最大手
そして今日も不動産屋の門を叩く。
「いらっしゃいませ」
オレ「あ、約束していたオレですけど・・・」
「お待ちしておりました。奥の応接室へどうぞ」
丁重に応接室へと通される。この不動産屋は地元で最大手の不動産屋だ。だが、強引な売り込みが多く問題も多い。内部もそんなにうまくいってないようで、何年かしたら他の不動産屋へ転職するか独立するかで人材が育たないって噂がある不動産屋だ。ちなみに、オレはこの不動産屋が管理している物件について何件か問い合わせを送ったが結局その担当者たちは、ほとんど何の対応もせずにオレも電話でちょっと話しただけで終わった。どの担当者も「また、何かあれば連絡ください」と言っていたが、電話でちょっと話しただけで大して知識もないような人間に何かあるハズもなく2度と話すことはないと思っている。
大川「おはようございます」
オレ「おはようございます。今日は、わざわざお越しいただいてありがとうございます」
そう、この大川氏は別の支店勤務なのだが今日はわざわざオレの住む町の最寄りの支店まで出向いて貰っているのだ。
オレ「~不動産さんってこの地域では最大手ですけど、やはりお忙しいんでしょ?私管理物件を何件か問い合わせしたんですけど、お会いできたの大川さんだけでしたよ」
いきなり、ちょっと苦情を言ってみる。
大川「はあ、スミマセン。弊社では担当物件は担当者ごとに割り振られていてそれぞれの裁量に任せていますので」
つまり、無能な人間が多くてキャパオーバーって事なんだろう。それでも、イケイケの社長があの手この手でがんがん仕事取ってくるから会社が回っているってことなんだろうか。
実はこの会社の新年会に招待されて行ったことがある。まあ、招待された知人についていったってのが本当のことなのだが。
ホテルの宴会場を貸し切って行われたパーティーには、本マグロを一匹丸ごと捌いて配ったりのパフォーマンスがあったり地場の一不動産屋の開催とは思えないほどの規模感だった。
まあ、そんな事はどうでもいいか。
オレ「~不動産さんは、管理物件も多いかと思いますので是非有益な情報があったら教えてください」
大川「では、弊社のメール会員様になって貰いましょうか?」
オレ「メール会員とは?」
大川「はい、弊社に寄せられた情報を公にネット公表する前にメール会員様にまず情報を流します」
オレ「なるほど、ちなみにメール会員にはランク付けがあったりするんですか?例えばお得意さんが優先的に紹介されるとか?」
大川「いえ、全ての会員様は同じ条件です。ですが、弊社お取引のオーナー様にはランク付けさせて貰っています。例えば、複数物件の管理を任せていただいているオーナー様には、管理費をサービスさせて貰ったりとか」
なるほど、この大川氏は根が正直ものなのかな?色々と答えてくれる。それとも公然の事実なのだろうか?でも、本当に良い物件は担当者レベルで上得意様に情報を流しているとは思うが。
それからも少し話をしたが、それほど有意義な話は聞けなかった。
オレ「今日はありがとうございました。また何か情報があれば是非、教えてください」
大川「はい、まずはメール会員様の招待を送っておきますね」
そう言って別れた。その日、大川氏からメール会員の招待は結局送ってこなかった・・・




