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オレは「不動産王」になる  作者: オダエイジ
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18/23

またまた大阪から・・・

「♪」


夜の8時過ぎ、オレのスマホが鳴る。



(いやだからこの時間にかけてくんなよー)



06から始まるこの番号は、また大阪からか。



オレ「はい、もしもし」

男「夜分に失礼いたします。私~不動産の~ですがオレさんでしょうか?」

オレ「はい、そうです」

男「オレさんが照会された物件の件でお電話しましたけど、いまお時間よろしいでしょうか?」

オレ「あ、大丈夫ですよ」


オレはPCを開きながら、この男から届いたであろうメールを探す。


オレ「ちなみに物件はどんなやつでしょうか?あいにく、色々と照会しておりまして」

男「はい、今月の1日に送っている物件なんですが・・・」


1日?もう10日以上たっているんだが。まあ、いい。とりあえずそのメールを探してみる。が、見つからない。


オレ「あのう、1日の何時くらいに送ってますか?ちょっと見当たらないんですけど」

男「1日の18時くらいです」

オレ「あ、ありました。2日に送ってきてますね」

男「あ、そうですか?会社のものが1日遅れて送ってしまったのですかね」


オレのフリーアドレスには迷惑メール含め、一日100件ほどもメールが届く。10日も前のメールを探すのは一苦労なんだよなあ。


とりあえず送ってきた物件を見てみる。木造アパートで築年数は5年くらいの物件だ。ぱっと見は悪くないように思えるが、実はそうでもない。オレの一番信用している宮崎氏に後で聞いた話によると、業者が建てた物件で何年も売れてないそうで客付けもうまくで来ていないそうだ。


だが、この物件はあくまでも撒き餌であろうことは分かる。この大阪の業者は自分の物件を売るためにオレに電話をかけてきているんだから。


男「弊社が提案しておりますのは、築古の戸建て賃貸です」


なるほど、そうきたか。オレも築40年ほどの物件を安く買って安く直して安く貸すってのは考えている。まあ、客付けさえうまくいけばそれなりの利回りが確保できるからな。


男「築50年くらいの物件で大阪のなんばや堺などの大都市近くのものですでに賃借人がついているものを購入してもらうんです。大体500万円くらいで」

オレ「なるほど」

男「そういう物件は、いわゆる生活保護者が住んでいるのですが一回住みだすと長いし、家賃のとりっぱぐれもないのでいいですよ」

オレ「はあ」

男「そして耐用年数が経過した5年経ったら利益確定させて、また売却してもらいます」


なるほど、法定耐用年数を超えた物件についてはその便宜的に耐用年数が決められている。例えば木造だと4年という具合にな。つまり、減価償却が済んでしまうと経費がなくなり税金が取られてしまうので売却してまた同じような物件を買えということなんだな。


男「例えば500万だしてもらって、管理費など抜いた実質利回りが10パーあるので5年で約250万回収してもらいます。築年数も50年とかだと、5年経ってもそれほど値は下がりませんので」


この男の言うことは、よく分かった。仮にこの話が本当だとすれば、悪くない投資方法だとは思う。もちろん、本当だとすればだが。


唯一、資金調達の面がネックと言えるんだけどな。こんな物件に銀行が融資してくれるとは思えないのでノンバンクの高金利で調達するか現金で用意するかって選択肢になる。ノンバンクは論外だから現金の方になるが、そうなると手元資金がおぼつかないオレは今のところはいいかなーって思ってしまうんだよな。


でも、最終的にこの男が本当に信頼できるかどうか?電話だけでは絶対に判断できない。


オレ「今日は色々とためになるお話をありがとうございました。是非、こちらにお越しの際はお声がけください。実際に会ってお話したいです」

男「はい、かしこまりました」




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