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オレは「不動産王」になる  作者: オダエイジ
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区分所有マンションの見学

オレ「もしもし、物件のところまで来たのですが・・・」

男「はい、駐車場はその信号を曲がってすぐのところです」



またまた、物件を見学に来た。今度は区分所有マンションだ。



男「初めまして、~不動産の~です」

オレ「よろしくお願いします」


年齢は50代半ばほどだろうか?温和な男性だ。その男に案内されるまま、マンションへと入っていく。エントランスの雰囲気はちょっと古めで赤を基調とした昭和感溢れる作りだ。築35年くらいかな?


オートロックの自動ドアを開けると中へと入る。古い建物特有のイヤな臭いは特にないし、内部にゴミが落ちていたりもしない、全体的に清潔に保たれているな。



男「どうぞ」



エレベーターに乗り込み3階へと到着すると物件へと案内される。そしてドアを開け目的の物件内部へと足を踏み込んだ。



「わあ」



玄関からまっすぐ先にリビングが配置されている。リビングはベランダが設置され窓からは明るい陽射しが差し込んでいる。


まず目に飛び込んできたのはその光景だった。次に見るのは水回りだ。キッチンは今どきの対面式のシステムキッチンだ。コンロは3口ついている。IHではないがまあそれは別にいいだろう。そしてレンジフードはフラット型になっていた。


トイレにはウォシュレットがついているし、風呂もチト狭いが追い炊き機能付きだ。


他の部屋も見てみる。もとは和室だったのかもしれないが、全面フローリングに張り替え済み、もちろん壁紙も。白を基調とした明るい色だ。採光も考えられていて、マンションにありがちな真っ暗になるということもない。



オレ「これ、専有面積はどれくらいですか?」

不動産屋「えっと、60くらいですかね(資料をみる)、あ、61平米と書いてました」



なるほど、リフォームとリノベーションの違いはよく分からないがこのマンションは所謂リノベーションマンションだな。元の間取りは恐らく3DKだったのだろうが、それを2LDKに再構築している。更に可能な限り、床面はフラットなバリアフリー設計だ。



一通り設備関係を見ると、次はベランダからの見晴らしをチェックする。ここは三階だが、周りには高い建物がないため見通しは悪くない。そして国道に面しているのだが、通行人はほぼいないし部屋の中を覗かれるというリスクもそれほどはないだろう。



オレ「あっと、サッシはこのままなんですね」

不動産屋「あ、はい」


まあ、普通マンションの規約でサッシからは共有部分に含まれているとなっているために弄れないんだよね。ヘンな決まりだとは思うが決まりだからしょうがない。


オレ「それで、この物件の表面利回りなんですが・・・」

不動産屋「はあ」


そこでこの不動産屋の表情が一気に曇る。ウソのつけない人だ、いやつくきもないのだろうが。



オレ「これだと表面利回りが、7パーちょっとしかないですね。これにランニングコストが共益費と修繕積立金、それに固定資産税とそれくらいか」

不動産屋「はい、これは区分所有の収益物件としてはちょっと厳しいかと」


正直に言ってくれる。好感持てるな。



オレ「これから時間ありますか?電話でお話したように、私は物件をいくつか持って事業として不動産投資をやりたいと考えておりまして」

不動産屋「あ、いいですよ。ではその辺でお茶でも」



おっさん2人でお茶することが決定した。


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