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オレは「不動産王」になる  作者: オダエイジ
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10/23

おっさん、またまた銀行へ


朝の10時、自宅マンションに若い男がやってくる。昨日、約束した〇×銀行の銀行員だ。この〇×銀行は隣県の第一地銀だが、この地方ではかなり有力な銀行となっている。



行員「おはようございます」

オレ「わざわざお越しいただいてありがとうございます。今日はよろしくお願いします」



昨日に引き続き今日も銀行員と融資の話が始まる。





「――――――――――――なるほど、御行での融資取り組みについてはそうなっているのか」




銀行員「はい、私は元々住宅ローンなどの不動産ローンに特化しておりまして。この地域のローン専担者としてこの4月に配属されました」



これは運命的な出会いと言ってもいいだろう。銀行員は転勤が多い。通常だと2年ごとに転勤だ。これは地域との癒着を防止するのが目的だそうだが、極めて効率が悪い戦略と言えるだろう。どうせ金融庁のお達しってヤツなんだろうが。つまり、この行員はこれから2年ほどは転勤する確率は低い上にこの銀行の融資のボリュームをアップさせるために頑張る。うってつけの相手じゃないか。



30分後・・・




銀行員「ワンピースとキングダムですかねえ・・・」

オレ「おお、キングダムのキャラでは誰が好きなの?」


雑談ってムダだと思う人は多いかもしれない。だが、オレは例え仕事上の付き合いであってもその人の人となりってのは大事だと思っている。いくらAIが発達したとしてもフェイストゥーフェイスの営業ってのはなくならないと思いたい。そう言えば、一時期流行ったペッパー君って今あんまし見なくなったよねー



だが、それだけじゃない。この銀行が昨日の2行に比べて格段に金利が低かったのだ。オレはこの銀行を自分のメインバンクにすることに決めた。





「これからよろしくお願いするね」



近所のイタリアンレストランでマルゲリータピザをほお張りながら、オレはこの銀行員の田村君(仮)に頭を下げた。




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