表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/24

第十一斬目!セラさん…談笑してますけど手続きはしたんですか?

はいこんにちわ^^

今まで話し合いばっかで読者のみなさまには

暇させてしまったと思います。


ですが次話でセラさんがついに剣を抜きます!! 

中に入ると強烈な汗臭さが鼻をついた。

「うえ……」と、思わず嘔吐すると先に中に入っていたセラさんが


「誰もが通る道よ」と笑いながら口にした。


笑い事じゃないですよ!と突っ込もうとしたが

深く呼吸するのも嫌なのでやめた。


「ここはロビーか何かですか?」

なんとか気を紛らわす為にセラさんに尋ねて見る。

周りを見回した感じでは三人程度が座れそうなソファーがたくさん並べてあって、

部屋の奥には受付の小部屋が設けられているので、間違いなさそうだ。


「そ。じゃあ私は貴方の入隊手続きををしてくるから

 ソファーに腰掛けて待ってて」セラさんは落ち着いた口調で答えると

受付の方に歩いて行ってしまった。


確かに今日は立ちっ放しで疲れているし、遠慮なく身近にあった

ソファーに腰掛け、少し落ち着くと

ふぅ。と軽く息を吐き、今日あった出来事を頭の中で

スライドショーの様に流していく。

最初は夢の段階で恐いとか言ってたけど、今となっちゃ

可愛いもんだな。実際に現実になられちゃ誰でもそう思うだろうけど。


セラさんは自分の性癖を俺にぶつけて殺人まがいの事をするし、

ヴァルガントってこういう人がたくさんいるのか……?

ホントこのままじゃ、戦争に行く前にセラさんに殺されそうで恐いんだけど…

何故か思考がそっちに行ってしまい、再び体が恐怖で震える。

ええい!駄目だ駄目だ!いつまでセラさんにビビってるんだよ!

俺は男だぞ?いくら年上とはいえ、女の子なんかに負けるはずがない!

そう勝手に決め付け、少しでも強く見られようと小賢しく腕組をし

セラさんの帰りを待つ。なんか虚しい。


てかそろそろ戻ってきてもいい時間じゃないか?

何を長い事やってるんだろう。気になってふっとセラさんの方向を見てみると

何やら受付嬢と談笑してる様で、微かに笑い声が聞こえてきた。

もう入隊手続きは済ましてしまったのかな?

随分遅いので聞きに行こうとしたけど、女の子同士の会話だし、

水を刺すのは失礼だろう。

俺は潔く諦め、浮きかけていた腰を再び降ろす。

どうせすぐには帰ってこないし、こうなったらちょっと仮眠でもするか。

そう決心しマブタをゆっくりと閉じると


「お前か?ヴァルガントに召喚されたって言うのは」

と、唐突に話かけられ、寝るモードに入っていたマブタを嫌々開ける。

「そうですけど……どうしましたか?」

見ると俺に話かけてきたのは、軍で支給されているのであろう

鉄の兜を着けた兵士だった。兜のせいで素顔は見えないが声は大人びていてるし

おそらく美人さんだろう。これでブスだったら死んでもいい。


「珍しいと思ってな」


「男なのは僕しかいないらしいですし、この世界では珍しいでしょうね」


笑いながら返す俺に対し、彼女は いや、とさらに付け足した。


「それもあるんだけど私が言ってるのは違うわ。

 ブルーネル隊長があんなに人を気にいるのが珍しいのよ」


「え?」











ありがとうございました^^

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ