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熱血!大冒険大陸  作者: 葵 竜野介:茶々組
Ⅱ.武闘大会編
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53/58

03:謎の強者(つわもの)たち ③

第二部「大冒険武闘大会編」第3章3話目、です。


タイトルにはルビが付けられないのにルビがあるので…(^_^;)

正確には…


03:謎の強者(つわもの)たち


…と読んでくださいませm(_ _)m

 オオオオオオオオオ!


 突然、客席の歓声が上がる。

 その音量に、思わずラルシオンの人形の首を締める手に無駄に力が入る。


「な…何!?」

 闘技場への入口近くでもめていたラルシオン達は、その騒ぎの原因を直接目にする事が出来た。



 そう…その闘技場の中では…



 カッ!!…と戦士が大きく振り被る剣が光る。

 魔力がこもった強烈な攻撃か!?

 …だが…

「うおおおお――ッ!!!」

 その光に全く頓着しない大きな咆哮。

 その声の主…ガタイだけでなく咆哮もでかいミディは、対戦者パーティに対して一人で大立ち回りを繰り広げている。

「はぁーっはっはっは!!!」

 さらに大きな声で高笑いを上げながら。


 でかい身体に似合わず、温厚な性格かと思いきや…戦闘中のミディは鬼神のような戦いっぷりである。

 敵パーティの前衛である攻撃力の高い戦士二人を相手にも余裕の戦い方だ。

 近接戦を挑んできた戦士を軽く左腕で制すると、そのままその腕で相手の首を絞め、確実に動きを止める。

 慌てたもう一人が先程の魔法剣を放ちながら突っ込んでくるが、右手の拳一つであっさりふっ飛ばす。

 飛ばされた戦士からバキィッ!! と激しい破壊音がする。

 鎧まで壊してしまった音なのか。

 拳だけで頑丈な鎧まで砕くとは…とても人間技ではない。

 …相手パーティも予選を抜けてこの場に来れたのである。相当強いはずなのに。

 だが、彼等はミディ一人に全く相手ににならない…恐るべきミディの破壊力!


「フ…フレイムアローっ!!!」

 ドン!

 …と、巨大な火球の矢がミディに向かって飛んでくる。

 後衛で…呆然とミディに仲間達がやられる姿を見ていた魔法使いの少女が、慌てて火の矢(フレイムアロー)をミディに向かって放ったのだ。

 長い三つ編みの髪の隙間から見える長い耳…おそらくエルフであろう少女は、やはりその種族柄魔力が相当高いのだろう。

 普通のフレイムアローに比べるとかなり大きな火の矢が、ドガン!! という激しい音と共にミディに直撃する。

 かなり強力な魔力攻撃である。

 ミディの姿を完全に覆い隠す程の燃え上がる炎と煙。そしてその攻撃による余波で闘技場の地面からも物凄い土煙が巻き上がる。

 ゴオオオオオ…というその燃え上がる様を見つめる少女は…

「!!?」

 その煙の中から、にぃっ…と口を歪ませた恐ろしい嗤いと共に現れたミディの姿を見て顔色を変える。

 強力な火の矢が直撃したはずである。

 かなりの衝撃を与えたのだ。たとえ絶命しなくても、致命的な怪我くらいはしているはずなのに…。

 煙の中から現れたミディは、確かにあちこち焦げた部分はあるが、本人は全く怪我を負っていない。

 少女が唖然としてるうちに、ミディは左腕で抱えていた戦士をぶんっ!!! と思いっきりぶん投げる。

「きゃあ!!!」

 どがん! とその投げつけられた戦士が魔法使いの少女にぶつけられ、二人ともその勢いでひっくり返る。

 そして、その離れた場所に一気に突っ込んでいき間合いを詰めるミディ。

「うおおおおおお!」というミディの雄叫びに「ひいぃぃぃぃぃぃ!!!」という相手の悲鳴。

 会場の観客の歓声も上がり、阿鼻叫喚の現場である。


「…楽しんでやがるな、ミディのやつ…」

 何もせず腕を組んで立っているレイヤがため息と共につぶやく。

「外(●)で暴れんのは初めてだからな」

 そのつぶやきに、同じく隣で立っているウェルダンが皮肉めいた笑顔で答える。

 …二人は全く動く気配がない。

 今回の相手パーティレベルなら、ミディ一人でも充分だと理解しているからだ。

 むしろ楽しんで暴れているミディの邪魔などする気もない。

 仲間の暴れっぷりを見学しながら呑気に会話を余裕綽々楽しんでいるくらいだ。


 …そんな二人の会話の間に、相手パーティは完全に沈黙したようだ。

 ミディは重い鎧を着た戦士を軽々と高く掲げ、

「ぐわはははははは♡」

 と楽しそうに笑うと、思いっきり地面に叩きつける。

『つ…強い!! 圧倒的な強さ…!!!』

 アナウンスもミディの戦いっぷりに圧倒されたのか、声が上ずっている。

 そんな戦い方を出場者控室に向かう通路から見てしまっていたラルシオンも、圧倒されて思わず握る手にも力が入る。

 …その手の先には首を絞められた人形(ギル)がぶら下がっていて「くび~…」と器用に涙を流しながら訴えているが…完全無視である。

『まさに戦う鬼神…!!!!』

 確かに…アナウンスの言葉通り、鬼神の如き戦いっぷりに、見ている皆が唖然としている。


『…魔法使い(●●●●)ミディ選手の拳(こぶし)が炸裂しております!!!』


 ずだぁん!


 …そのあまりにもありえないアナウンス内容に…聞いていた全ての人間が思いっきりズッコケる。

 これだけの破壊的な攻撃力を持ち、武器(得物)も持たず強い相手をたった一人で殲滅できる肉体も持ち、魔法一つも使わないのに…誰がどう見ても格闘家(ナックルファイター)にしか見えないのだが…魔法使いなどとは誰も信じられない。

「ま…まほうつかい…?」

「う…うそ…」

 ラルシオン達も思わわずつぶやく。

「サギだ…」という小さい言葉も脱力した口からこぼれる。


 そして…


『ギブアーップ!! 第二試合…圧倒的な強さで、「レイアパーティ」が勝利しました!!!』


 ワアアアアアアアアア!!!

 周囲のものすごい歓声の中、無傷の三人は闘技場の真ん中に堂々と佇む。

 …いや、ミディの服は多少は焦げてはいるので、完全無傷とは言えないのかもしれないが…少なくとも、あれだけの攻撃を受けても頑丈な肉体には怪我一つ負ってないので、無傷とは言えよう。


 …レイア達三人の、あまりにも鮮烈なデビュー戦に興奮した歓声はいつまでも止まない。

 地響きのようにオオオオオオオオオ…という周囲の声が止まない中…

「――ふぅ…」

 と、疲れたようなため息が微かに聞こえる。

「…あいつら…秘密裡に暗殺に来ているのに、あんなに目立ってどうするんだ」

 ため息と同じように疲れた表情のダイナーが観客席の端からレイア達を見ながら愚痴をこぼす。

 横に立つフライもちょっとあきれたような表情で彼等を見ている。

 …ダイナーのマントの端を握って一緒に立っているグリルはよくわかっていない顔をしているが。

「おバカだからしょうがないわよ」

 くすっ♡…と妖艶に微笑むとフライはダイナーの肩に手を置く。

「…ま、そうだな」

 ダイナーも疲れた表情でまた一つため息を尽きながら、手に持つ白いアイマスクを目元にすっと持って行く。

「じゃあそろそろ行こうか」

「――けど」

 フライも…黒いアイマスクで自分の目元を隠しながら、

「目立つ美貌を隠して地味に勝つなんて…不本意よね」

 …と、愚痴る。

 ちょっと口元を尖らせて文句を言うフライは、先程の妖艶さは消え、少し幼く見える。

 …ちなみにグリルは頭に巻いた分厚い布(ターバン)を深くかぶり直し、長い前髪で目元を隠している。

「ふっ…しょうがないよ」

 目元を隠すアイマスクの位置を調節しながらダイナーは返す。

「我々の美しさは…あまりにも目立ちすぎる」

 …冗談でも何でもなく、彼等は大マジでそう思っているようだ。


 そして…


 カッ!!!


 Aブロックの闘技場で恐ろしくも激しい閃光が!!

 その瞬間、閃光がはじけ、ドォ!!! という激しい爆音が闘技場いっぱいに広がる!

 その恐ろしくも大きな爆炎魔法を出したダイナーは片手を上げ、むしろ静かに佇んでいる。

『すっ…』

 激しい爆発音に、負けじとアナウンスの声も大きくなる。

『すごい!! すごすぎます! Aブロック一回戦第三試合「ダイナーパーティ」!! 魔法一閃であっという間の勝利です!!』

 そのアナウンスの内容に静かにダイナーは微笑むと、

「フッ…勝負はスマートに決めないとね」

 …と小さくつぶやく。

 そう…スマートで一瞬であっという間に決まった勝利だが…

「―――…ばっ…ばかだなぁ」

 その勝利を観客席から見ていたレイヤが呆れた様に声を上げる。

「あんなに目立って勝っちゃうなんて…」

 暗殺に来たはずなのに、何故あんなに派手派手しく目立ってんのか…と、レイアは文句を言っているが…

「他人(ヒト)のコトは言えんと思うぞ」

 …と、冷静にツッコむウェルダン。

 言ってる自分達もかなり目立つ勝ち方をしたのだから。

「…すいません…つい調子に乗ってしまって…」

 ミディがバカでかい身体をものすごく小さくして後ろから小さい声で謝っている。


 …目的は大冒険国王の暗殺。そのために、この武闘大会で勝利し王の近くまで行かなければならない。そして…暗殺者なのだから、手を下すまで決して目立ってはいけない…ハズなのに…


 果たして彼等は目的を遂行するまで地味に行動出来るのか…謎である。

※下の方 ↓ に、原作マンガや同人誌が読めるサイトや、Twitter(X)のリンク先が貼られています。

よかったらぜひ、のぞいてみてくださいませm(_ _)m


挿絵(By みてみん)


第二部「大冒険武闘大会編」第3章3話目です♪

武闘大会に参加している謎の強者(つわもの)達の恐るべき強さを見せつけられる戦いでした。

次回はその謎の強者(つわもの)達の真の狙い知ってしまい…!?…てな話になる予定ですw ご期待くださいませ♪


…と、言いつつ…スミマセン。次回は多分休みになります。

22日と27日にイベント参加するためかなりバタバタしてまして…更新が難しそうです。…てか、なによりまだ推敲出来てませんorz

そんなワケで来週ではなく再来週?あたりに更新できれば…と思います。気長にお待ちくださいませm(_ _)m


そしてその参加するイベントは…


9/22(火・祝)スーパーヒロインタイム2026秋「プリティーステークス47R」(ウマ娘)・スペース「ウマ21」

9/27(日)サンシャインクリエイション104・2026 Autumn・スペース「E06b」(A23ホール)


…です!どちらもサークル名は「茶々組&初心の会」です。

ウマ娘とかトリッカルとかの新刊あります。大冒険も!? ぜひよろしくです。

10月~12月も申込済イベントがあります。ちょこちょこ参加しながらの更新になりますので、うっかり投稿忘れとかならないよう気を付けますw


ではでは。次回…再来週無事更新できましたらまたお会いしましょう。

よろしくお願いしますm(_ _)m



あと…最後にお願いがw


このお話を見て、もしよかったと思って頂けましたら、ぜひ、下にあります『評価(☆☆☆☆☆)』ボタンを押してやってくださいませ。

リアクションマークもぜひw 感想やレビューとかもお待ちしております♪

よろしくお願いいたしますm(_ _)m

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原作マンガ、電子等で読めますw
「熱血!大冒険大陸」
DMM版、kindle版、他、お好きなプラットホームでぜひ♪
とりあえず、どんなのか見るだけでも…という方は、 帰ってきたマンガ図書館Zで見れますw
あと、続編的なというかスピンオフ的なというかそんな同人誌も出してます。
同人イベントか、電子で良かったら見てやってくださいませm(_ _)m
…詳細情報はHPよりもTwitter(X)の方が早いのでw、ぜひそちらものぞきに来てくださいませ♪
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