12:邪神再臨!希望への戦い ⑤
第12章・5話目、更新しました!
今日も毎日連続更新中です♪
「なんぢゃこりゃーッ!!?」
治まった土煙の中から全身が現れたギルの姿は…顔だけ人間、首から下はいつもの人形で…
その叫び声と衝撃の姿に、思わずアルフレッドもだぁッとズッコケる。
その勢いで鉄の塊からすぽーんと抜け出せたのは良かったのかどうなのか…×
「こらぁ!! どーいうことだ! 何とか言え!!」
やっと抜け出せたアルフレッドをギルが泣きながらその人形の手で締め上げる。…人形の柔らかい手なので、全然痛くはないのだが。
…しかし…はっきり言ってこの言い草はギルの完全な八つ当たりである。
そもそもアルフレッドだってギルに締め上げられたところでその呪いや解呪について詳しいワケではない。
「やっ…やっぱハーフだからかなあ…」
くらいしか判断出来ないのだ。
…まぁ、いくら凶悪な顔で迫られても、首から下が可愛い人形のせいで、アルフレッドもついププッと笑いがこぼれてしまうくらいだ。
ちなみに…顔だけでも人間に戻っているので、「彼女が『処女』ではないから」という理由ではないハズである。クララの名誉のためにもその点の疑いは晴らしておかねばならないw
「こんな身体じゃあ剣が使えねえじゃねぇかよ!!」
「そっ…そんなこと言われたってぇ~」
ギルの言葉にアルフレッドにもどうすることも出来ない。
その二人の後ろでは、かーごめかごめ♡ と筋肉ダルマ共に相変わらず囲まれ、
「えーん! アルフくんのうそつきー× 早く助けてよぉ~!!」
と泣くクララの姿もある。
そんなある意味修羅場な状況の中、あ!と突然閃くアルフレッド。
「そ…そーだ、呪文だ! まともに喋れるんだろ? 剣が駄目でも呪文なら…」
「それを早く言えぃ!!」
アルフレッドの提案に、今まで締め上げていた彼をぽいっと投げ捨てると、ギルは凄みのある笑みを浮かべる。
…飛ばされたアルフレッドのきゃーっという悲鳴が遠くに聞こえる。
「やいデスピー!!」
「デ…デスピー?」
気を取り直したギルの変な呼びかけに、思わず眉をしかめるデスフォート。
「今からてめェを呪文でネチネチとイヂメてやるぜェ!!」
ギルはご機嫌で、ぐははははは♡と高嗤いを上げ、人形の可愛らしい手でデスフォートを指さす。
…そのあまりな言い草に、どっちが正義の味方なのか…と首を絞められながらも目を丸くするラルシオン。
そんな仲間の姿も頓着せず、
「行くぜ!! 太古のえげつねー呪いの魔法…」
ばっ!! と両手を前に向け、その強烈で激しい呪文の印を結ぼうとして…
一瞬呆けた顔になり…
「い…印が結べねェ…」
だうーっ…と滂沱の涙を流し、己の印すら結べない憎い手を握りしめるギルの姿に、やっと飛ばされた場所から戻って来たアルフレッドがまた、ドン!! とズッコケる×
…と…
ぶしィッ!!
…と、唯一の人間部分であるギルの顔を思いっきり踏みつける硬い靴。
「ぶうッ!?」
唯一痛覚のある顔をめいっぱい踏みつけられ、ギルが情けない悲鳴を上げる。
「気に入ったよアルフ…」
その足元のギルの顔をぐうりぐりとその硬い靴で踏みつけながらアルフレッドに話しかけるのは、高い場所から飛び降りてきた邪神である。
「お前のその不幸エナジー…」
…気に入ったのはアルフレッドの不幸な体質らしい。
「お前がいると私の力はどんどん強大になる」
…さすが、不幸の神・デスフォートである。
不幸な人間の不幸な体質はデスフォートのいいご飯になるのか?
「くっ…」
…だが…不幸を司る邪神に自分の不幸ッぷりを望まれても嬉しくもなんともない…むしろ悔しいくらいのアルフレッドはズッコケて座り込んでいた場所から、苦々しい表情で上目遣いデスフォートを睨みつける。
「どうだ? 私の配下につかぬか? …そうすればお前だけは生かしておいてやる」
その提案はアルフレッドにしてもまさかの内容であった。
邪神にそこまで望まれる不幸能力…自分はそこまで不幸なのかと愕然とする。
…そもそも、邪神に請われる事自体が不幸の極地であるとも言えるのだが。
「ダ…ダメよ、アルフ!!」
唖然と固まるアルフレッドを止める声が突然後ろから聞こえる。
振り向いたアルフレッドの後ろに息を切らしたアリスが立っていた。
かなり遠くまで走らされていたアリスがやっと戻ってきたのだ。…その手に1PGをしっかりと握りしめながら。
ぜーぜーと息を切らしながらもアリスは必死でアルフレッドを止める。
「…もう戻ってきたのか」
あんなに遠くへ投げたのに…と早々に戻って来たアリスに顔をしかめるデスフォート。
そのしかめっ面な邪神に負けないくらい顔をしかめ、1㎞は走ったわよ!! と文句をたれるアリス。
「ア…リス」
愕然と固まっていたアルフレッドはアリスの出現に、やっと処理落ちから戻る。
「あんたね!! 1PGを笑う者は1PGに泣くのよ!! もったいない!」
アリスは自らに話しかけたアルフレッドにではなく、目の前の邪神にとにかく一言文句を言いたかったのか、宣言している。
そして…やっと足元にいるアルフレッドの方を見て、
「とにかく…あきらめないで、アルフ!!」
と真剣な顔で話しかける。
「アリス…」
「あなたは勇者なのよ!」
情けないけど…と小さい声でつぶやくが、そこは一応スルーしつつ、
「邪神の言う事なんか聞いちゃダメよ! 絶対!!」
と大きな声で説得する。
「…うるさいな」
そのアリスの声に煩わしそうに指で耳をふさぎつつ、
「これを見な!」
と、デスフォートはもう片方の手にある硬貨を、ぴっ!とアリスに見せる。
「そっ…それは…!?」
アリスの顔が真剣な表情で固まる。
「そーら、飛んでけー!!!」
先程と同じ…いや、もっと強い力で、ブン!!! と硬貨をめいっぱい遠投するデスフォート。
「あ˝ー!!? 今度は1Gじゃないのぉ!? もったいなーい!!!」
邪神の力でかなり空高く、きらりーんと輝き消えた小さな硬貨に向かい、文句を高らかに叫びながら、だーっ!! …とさっきよりも高速で走って行くアリス。
ちなみに…1Gは約100円程度である。
…だが、アリスからしたら、さっきの1PGの100倍の価値のある硬貨である。
先程より100倍の執念で求めるのは彼女にとって当然のことであった。
そんなブレないアリスの姿を唖然と見送っていたアルフレッドに、
「…これで邪魔者は消えた」
と、デスフォートが声をかける。
その声に、霧散していた緊張感溢れる空気がまた蘇る。
「さあ…いい返事を聞かせておくれ♡」
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よかったらぜひ、のぞいてみてくださいませm(_ _)m
第12章5話目、更新です。
毎日連続更新中!
進みは遅いですが…この先さらに盛り上がっていきますよw
次回…明日は第12章6話目です。よろしくお願いしますm(_ _)m
クライマックス展開+春休み企画?…というコトで、この先ラストまで連日更新(予定)中でございますw
…平日の更新というコトで、あまり遅くない時間…毎晩20:30頃に明日以降も更新していく予定です。
ちなみに…
昨日3/29(日)・「スーパーヒロインタイム2026春」内「プリティステークス45R」に参加してきました!のぞきに来て下さった皆様、ありがとうございましたm(_ _)m
次の同人イベント…4/29のCOMIC1☆28に参加予定です(受かればw)
よかったらこちらもぜひよろしくです!
本日も相変わらずの自動更新任せですw
…20:30くらいだと、いつの間にか更新してて、うっかり気が付かなかったりしますorz
よかったら、私の代わりにぜひ拡散とか宣伝とかもしてやってくださいませm(_ _)m
ではでは。
次回…明日も無事更新できましたらまたお会いしましょう。
よろしくお願いしますm(_ _)m
あと…最後にお願いがw
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