12:邪神再臨!希望への戦い ④
第12章・4話目、更新です!
…毎日更新中です♪
「やめてぇッ!!!」
戦場に場違いな子供の悲痛な声が響く。
その声にデスフォートとエドマンドも手が止まる。
その声の主…ティムが、
バッ
と、その小さな手を薙ぎ払う様に振るう。
「光の子らよ!! 我が腕に集え!!」
その呪文の言葉に
ギュオオオオオ!!!
…とティムの腕に光と魔力が恐ろしい勢いでたまっていく。
大事な仲間を傷付けられ怒りで頭に血が登っているのか…異様なまでの魔力の高まりである。
その度を越えた力がティムの上着の袖を、バリッ!と引きちぎる。
だが、そんな些事は一切気にせず、全力の魔力を込めてティムは…
「ソルブレイド!!」
と叫ぶ!
声と共に、ゴッ!!! と巨大な光の刃がデスフォートとエドマンドに光速で向かう。
…が…
デスフォートがゆっくりと手を前に上げると…
バシッ!
と、その強い光の剣を自身の前に展開した空気の盾ではじく。
はじかれたソルブレイドの攻撃力は周囲の隆起した岩山に飛び散り、ドドドドド!! と邪神達の周りの物を破壊していく。
「光子剣か…」
その光子剣の威力を見てデスフォートも感心する。
邪神のその手は、はじいた魔法の影響か、シュウウウ…と掌からケムリの様なものが出てきている。
その手をきゅっと握ると、
「年の割には大したものだ」
と珍しく人間を相手に称賛の言葉をかける。
「…だけど」
デスフォートの言葉も魔法を放ったティムには聞こえていないようだ。
はあっはあっ…と全身で呼吸しているように身体を震わせている。
…怒りのあまり、自分の限界を超えた力を使ってしまったようだ。
「未成熟な身体には大呪文に耐えられる精神力がない…」
そんなティムの様子を冷静に分析するデスフォート。
「わかるぞぉ…私もそれで苦労したからな…」
そんなデスフォートの言葉を聞きながら、ついに力が尽き、その場にガクッっと膝をつくティム。
そんな今にも倒れそうなティムに
「おやすみ♡」
と言うと、ピッ!とデスフォートは軽く指を鳴らす。
「きゃうッ!!」
その瞬間、空気の弾丸の様な物がティムにぶつかり、バシィ!とその小さな身体を弾き飛ばす。
ドガン!!
と目の前の岩にティムの身体は勢いよく叩きつけられる。
「ティ…ティムちゃん!!」
慌ててティムの名を呼ぶギル。
だが…岩に叩きつけられたティムは魔力切れなのか衝撃によるものなのか、完全に気を失っている。
岩が崩れた衝撃でシュウウウ…と砂煙が舞う。
周囲には既に戦闘不能な人間だらけ。
そんな完全に沈黙した周囲を、ほほほほほ♡とご機嫌で嗤いながら見下ろしているデスフォート。
「あああ…このままじゃあ…世界は大ピンチだぁあ~ッ!!」
そんな周囲の姿を見ながら絶望の表情の人形が叫ぶ。
「誰か解呪してぇ~ッ!!」
「おい!!」
そのギルの叫び声に下から声がかかる。
「ぼ…坊や? 無事だったの?」
声をかけたのは鉄の塊の下のアルフレッドだ。
「だから坊やはよせってば」
アルフレッドは顔をしかめる。
が、その言葉についての文句よりも先に大事な事を聞く。
「解呪文って要はパスワードだろ? 魔力がいらないんなら俺が…」
「ダメだよ!!」
だが、アルフレッドの提案にギルは即座に否定する。
「ボクの解呪は『緑の髪のエルフの処女』が言わなきゃ駄目なんだ!」
「ええっ!?」
ワケのわからない設定に、そりゃご無体な×とつぶやくことしか出来ないアルフレッド。
その肝心の『緑の髪のエルフの処女』は現在首を絞められて
「うっ…」
という呻き声しか発することが出来ていない。
「緑って…」
ハッとアルフレッドが気付く。
「待てよ! …クララも緑だぞ!!」
確かに、ちょっと金が入ってるけどクララの髪も明るい緑色だ。
「あっ♡ そーかぁ」
ギルもその事実に気が付き、目を輝かせる。…いや人形の瞳が光るのかという疑問は湧いてくるが。
…ちなみに、そのもう片方の『緑の髪の(ハーフ)エルフの処女』は筋肉ダルマ共に、かーごめかーごーめ♡ と囲まれ、「えーん!」と泣き続けている。
…傍から見ていても嫌過ぎる状況だ×
「お願いクララちゃん! 僕を解呪してぇ!!」
ぶんぶんと手を上下に一生懸命振り廻し、泣いているクララに訴えかけるギル。
「頼むクララ!! 君だけが頼りなんだ!!」
アルフレッドも一緒に訴える。
「で…でもぉ…筋肉ダルマさん達がいじめるんだもん」
泣きながらクララが小さい声で応える。
その泣いているクララの周囲で、りゃっ!! と言いながら変なポージングをしている筋肉集団があまりにも嫌過ぎる。
「解呪してくれたら助けてやるよ!!」多分ギルが…とアルフレッドが適当に宥める。
「本当ね、約束よ!」涙を流しながらクララが念を押す。
「クララゃん!『人形よ元に戻れ』って言って!!」
ギルのその言葉を聞いて、クララも覚悟を決めたように頷く。
クララがギルに向かって手をかざす。
「エ…人形よ…」
クララがギルに向かってかざした手が、その解呪の呪文と共に、カッ!…と光る。
「元に…」
…その輝く両手を掲げ…
「戻れ!!」
初めて唱える文言を間違えないように…ゆっくり解呪の呪文を唱えるクララ。
…と…
ドシュウ!!
…と解呪の力の気の渦が巻き上がり、人形を中心に気の柱の様なモノが立ち上がる
「うわっ!!」
近くにいるアルフレッドまで巻き込まれそうな勢いだ。
気の圧だけでなく、その巻き上がる風圧で、砂まで一緒に巻き上がり、人形の姿をその砂煙が隠す。
「フ…フハハ…やったぜ!!」
その激しい砂煙と気の圧の柱の中から、野太い男の嗤い声が響く。
…どう聞いてもさっきまでの可愛い人形の声ではない。
「待ってろよ!!」
シャウウウウ…という気の渦と砂煙が治まりつつある中から凶悪な笑顔の人間ギルの顔が徐々に現れる。
…今までの鬱憤を晴らそうと思っているのか…どう見ても笑顔に歪むその顔は正義の味方の方ではなく悪人面のソレである。
「ブッ殺してやるぜ!! デスフォート!!!」
ぐっ!と握った拳を上げる…が…
「……――え?」
その握った拳はまん丸の柔らかい布製のままで…
「なんぢゃこりゃーッ!!?」
治まった土煙の中から全身が現れたギルの姿は…顔だけ人間、首から下はいつもの人形で…
その叫び声と衝撃の姿に、思わずアルフレッドもだぁッとズッコケる。
その勢いで鉄の塊からすぽーんと抜け出せたのは良かったのかどうなのか…×
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第12章4話目、更新です。
毎日連続更新中!
進みは遅いですが…この先さらに盛り上がっていきますよw
次回…明日は第12章5話目です。よろしくお願いしますm(_ _)m
クライマックス展開+春休み企画?…というコトで、この先ラストまで連日更新(予定)中でございますw
…平日の更新というコトで、あまり遅くない時間…毎晩20:30頃に明日以降も更新していく予定です。
ちなみに…
本日3/29(日)・「スーパーヒロインタイム2026春」内「プリティステークス45R」に参加してきました!のぞきに来て下さった皆様、ありがとうございましたm(_ _)m
次の同人イベント…4/29のCOMIC1☆28に参加予定です(受かればw)
よかったらこちらもぜひよろしくです!
さすがに…今ヘロヘロに疲れてますorz
本日も自動更新任せになるですw
よかったら、私の代わりにぜひ拡散とか宣伝とかもしてやってくださいませm(_ _)m
ではでは。
次回…明日も無事更新できましたらまたお会いしましょう。
よろしくお願いしますm(_ _)m
あと…最後にお願いがw
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