第15話 火をつけた犯人より、腹を空かせた人間の方が怖かった
油を染み込ませた布が見つかった。
その報告が王城へ届いたのは、倉庫火災の翌朝だった。
「放火、ということですか」
エレオノーラの声は静かだった。
静かすぎた。
王城の会議室には、国王代理としてエレオノーラ、宰相ザイフリート、騎士隊長バルガス、倉庫を管理する官吏、それから、なぜか俺まで集められていた。
俺は長机の端で、出された白湯を飲んでいる。
できれば部屋へ戻って寝たかった。
身体中が痛い。
昨日は火事場で水桶を運び、麦袋を担いだ。普段使わない筋肉が、そろって反乱を起こしている。
「断定はできません」
バルガス隊長が机の上へ、焦げた布を置いた。
「しかし布には油が残っており、北棟の壁際から発見されました。火元と推測される場所にも近い」
「倉庫では油を使わないのですか」
俺が尋ねる。
宰相の眉が動いた。
「発言を許した覚えはないが」
「では、帰っていいですか」
「孝太郎」
エレオノーラに睨まれる。
「だって、呼ばれたから来ただけですよ。黙って座ってろっていうなら、ベッドで寝てたいです」
「もう少し言い方を選びなさい」
「身体が痛くて、選ぶ余裕がありません」
バルガス隊長が咳払いをした。
「倉庫内で油を扱うことはあります。荷車の車輪や器具の手入れに使いますので」
「なら、その布があっただけで放火とは決められないでしょう」
「その通りだ」
宰相が答える。
「だが、倉庫番によれば、油を保管する場所と発見地点は離れている。布を壁際へ置く理由もない」
「誰かが火をつけたとして、何のために?」
俺が聞くと、倉庫の管理官が青い顔で答えた。
「王国を混乱させるためでは」
「誰が?」
「それは……」
「隣国。反王家派の貴族。穀物価格を上げたい商人。盗みの証拠を消したい役人」
宰相が指を折りながら言う。
「考えられる者はいくらでもいる」
「嫌な国ですね」
「孝太郎!」
「いや、この国だけじゃなく、人間って怖いなって話です」
「今の言い直しで、何も改善しておらんぞ」
ザイフリートが額を押さえた。
この宰相とは、昨日から相性がよくない。
向こうも俺を、得体の知れない無礼な若者だと思っている。
俺も向こうを、形式ばかり気にする頑固な爺さんだと思っている。
たぶん、どちらも半分くらいは当たっている。
「北棟に入れた人間は?」
「倉庫番が六名。荷役人が二十七名。前日には三つの商会が荷を運び込んでおります」
「三十人以上か」
「出入りする御者や護衛を含めれば、さらに増える」
「全員を捕まえて尋問するんですか」
バルガス隊長が頷いた。
「すでに身柄の確保を進めている」
「全員?」
「当然だ」
「その人たち、今日の仕事は?」
「何?」
「荷役人を全員捕まえたら、残った麦を誰が運ぶんです?」
部屋が静かになる。
「濡れた麦を乾かす。焼けた袋から無事な分を選り分ける。王城へ運んだ分も、また倉庫へ戻す必要がある。それをする人がいなくなりません?」
「放火犯を逃がすわけにはいかん」
「でも、全員が犯人じゃないでしょう」
「孝太郎。では、どうしろと言うのです」
エレオノーラが疲れた声で尋ねる。
「分かりません」
「分からないのですか」
「俺、警察じゃないですから」
「では口を挟まないでもらいたい」
バルガス隊長が吐き捨てる。
腹が立った。
「だったら、何で俺をここに呼んだんですか!」
「殿下が、異世界の知見を聞きたいと」
「異世界人は何でも知ってる生き物じゃないですよ!」
「孝太郎」
エレオノーラの声が低くなる。
「怒鳴らないでください」
「隊長が先に喧嘩を売ったんでしょう!」
「売っていない!」
「今の言い方で?」
「事実を述べたまでだ!」
「事実を言えば相手が腹を立てないと思ってるなら、昨日の俺と同じですよ!」
バルガス隊長が立ち上がる。
俺も反射的に立った。
ただ、立った瞬間、腰へ痛みが走った。
「いっ……」
「何をしているのです」
「腰が」
「馬鹿ですか、あなたは」
「昨日、王女様と麦を運んだからでしょう!」
「私のせいにしないでください!」
「二人ともお座りください!」
マーサの一喝が飛んだ。
会議室が静まり返る。
王女も。
騎士隊長も。
宰相も。
ついでに俺も座った。
マーサは侍女なのに、この部屋で一番強いかもしれない。
「一つずつ話してください。まず孝太郎様」
「様はいらないです」
「今は黙ってください」
「はい」
「全員を拘束せず、どのように調べるおつもりですか」
「だから、俺には分かりません。ただ、犯人捜しで麦を駄目にしたら、犯人の思うつぼじゃないかって」
宰相ザイフリートが顎へ手を当てる。
「一理ある」
「宰相閣下」
「バルガス。倉庫番と、火元付近で働いた者を優先して聴取せよ。その他の者は身元を確認し、監視をつけた上で作業へ戻す」
「逃亡の恐れが」
「家族の所在まで確認すれば、簡単には逃げられまい」
「家族を人質に?」
俺が言う。
「違う」
「今の説明だと、かなり近くないですか」
「監視するという意味だ!」
「孝太郎、いちいち言葉尻を取らないでください」
「気になったので」
「あなたが一番会議を混乱させています」
「呼んだの王女様ですよ」
「それを今、少し後悔しています!」
エレオノーラは本気で頭が痛そうだった。
俺も同感だ。
会議は苦手だ。
正しい言葉。
王国の都合。
騎士の責任。
役人の面子。
それぞれが違う方向を向いている。
ラウル村の井戸の方が、まだ分かりやすかった。
「火事の原因は調べるとして」
俺は机に置かれた帳面を見る。
「焼けた麦の量は、分かったんですか」
管理官が帳面を開く。
「北棟に二千百二十袋。東棟に千四百袋。うち、完全に焼失したものが千八百袋ほど。水濡れや焼損した袋が八百以上」
「無事なのは?」
「正確な確認は、まだ」
「では、今日中に数えましょう」
「簡単に言うな!」
管理官が声を荒らげた。
四十歳ほどの、目の下に濃い隈のある男だ。
「皆、昨夜から寝ておらんのだ! 袋は破れ、麦が混ざり、濡れたものもある。数えろと言われて数えられる状態ではない!」
「俺だって寝てませんよ」
「そなたと我らでは責任が違う!」
その一言が刺さった。
「そうですね」
俺は言った。
「俺は、この国の人間じゃないですから」
「孝太郎」
「失敗しても、ラウル村へ帰ればいい。責任を取れって言われても、取れる身分も金もない」
自分で言いながら、気分が悪くなる。
事実だ。
俺はいつでも逃げられる。
エレオノーラたちとは違う。
「だから、余計な口を出すなってことですよね」
「私は、そこまで」
管理官が言葉を濁す。
「でも、数えないと配れないでしょう」
「分かっている!」
「なら、怒鳴る相手を間違えないでくださいよ!」
「孝太郎も怒鳴っています!」
エレオノーラが間に入る。
「みんな疲れています。責任を押しつけ合っても、麦は増えません」
「では、殿下はどうなさるのです」
管理官の声には、隠しきれない苛立ちがあった。
「私どもは三年、足りないものを数え続けました。穀物、金、人手、馬、荷車。数えるたび、足りないと分かるだけです」
「……」
「昨日は火を消しました。今日、残った麦を数えれば、さらに足りないと分かる。それで明日は、何を数えればよろしいのですか」
エレオノーラは答えられなかった。
誰も答えられない。
男は王女を責めたいわけではない。
もう限界なのだ。
正しい命令に従い続け、正しく足りないと報告し、それでも状況が悪くなった。
人間は希望がないと、正しいことすら続けられない。
「まず飯にしませんか」
俺が言うと、全員がこちらを見た。
「何を言っているのです」
「朝から誰も食べてないでしょう」
「今は会議中です」
「腹が減ってるから、全員怒りっぽいんですよ」
「孝太郎は、いつも怒りっぽいではありませんか」
「今日は普段より二割増しです」
「何を根拠に!」
「体感です!」
ザイフリート宰相が、突然笑った。
最初は小さく。
やがて肩を震わせる。
「何がおかしいのです、閣下」
管理官が困惑する。
「いや。国の一大事を話し合う席で、飯にしようと言い出した者は初めてだ」
「悪い意味ですよね」
「半分は」
「残り半分は?」
「儂も腹が減っていた」
宰相は侍従へ向き直る。
「簡単な食事を用意せよ。会議は食べながら続ける」
「宰相!」
エレオノーラが目を丸くする。
「殿下も昨夜から、ほとんど召し上がっておられぬでしょう」
「ですが」
「倒れられる方が迷惑です」
宰相の言い方は冷たい。
だが、心配しているのは分かった。
「マーサも同じこと言ってましたよね」
「孝太郎は黙っていてください」
「仲間が増えたと思ったのに」
「増えていません!」
◇
運ばれてきたのは、薄い粥と小さな黒パンだった。
王城の会議とは思えない粗末な食事。
それでも温かい。
管理官は最初、手をつけようとしなかった。
俺が食べ始めると、バルガス隊長が続く。
やがて、全員が黙って匙を動かした。
不思議なもので、腹へ物が入ると、少しだけ声が穏やかになる。
「袋ごと数えるのが難しいなら」
俺は粥を食べながら言う。
「状態で三つに分けましょう」
「三つ?」
「そのまま配れる麦。乾かせば食べられそうな麦。駄目な麦」
「境目は誰が決める」
「穀物に詳しい人」
「倉庫番たちが最も詳しい」
「容疑者じゃないですか」
「だから困っているのだ」
バルガス隊長が苦い顔をする。
「では、農民を呼べませんか」
「農民?」
「カレル農園の人たち。麦を見る目は確かでしょう」
エレオノーラが俺を見る。
「昨日、帰れと言われたばかりですよ」
「分かってます」
「頼めるのですか」
「頼むしかないでしょう」
「断られたら?」
「頭を下げます」
「孝太郎が?」
「嫌ですけど」
「嫌なのですね」
「昨日、思い切り喧嘩した相手ですよ。平気なわけないでしょう」
「それでも行くのですか」
「火を消すとき、王女様も麦袋を運んだでしょう」
「何の関係が」
「嫌でも必要ならやるってことです」
エレオノーラは、しばらく俺を見た。
「私も参ります」
「来ないでください」
「なぜです!」
「王女様が行ったら、カレルさんが断れなくなる」
「だからこそ、話が早いでしょう」
「また同じ失敗をする気ですか!」
声が大きくなる。
エレオノーラが睨む。
俺も睨み返す。
「昨日、農民の本音を聞けなかったのは、王女様がいたからでもあるんです」
「私が邪魔だったと?」
「はい」
「即答しますか!」
「国を救うためなら、嫌われてもいいって言ったでしょう!」
「限度があります!」
「じゃあ、好かれるために農民を黙らせます?」
エレオノーラの顔が強張る。
言いすぎた。
分かっている。
だが、引っ込められなかった。
「……勝手になさい」
王女は匙を置いた。
「私は邪魔なのでしょう。農民へ頭を下げるのも、倉庫の麦を数えるのも、すべて一人でなさればよい」
「王女様」
「話しかけないでください」
席を立つ。
マーサが追いかける。
扉が強く閉まった。
会議室に重い沈黙が落ちる。
「追いかけないのか」
宰相が尋ねた。
「今行っても、もっと喧嘩するだけです」
「慣れているのだな」
「この十日くらい、毎日なので」
「殿下と毎日喧嘩をする者など、そなたくらいだ」
「自慢になりませんよ」
冷めかけた粥を食べる。
味がしない。
正しいことを言った。
王女が同行すれば、農民は本音を言いにくい。
たぶん間違っていない。
だが、言い方が最悪だった。
俺はいつもそうだ。
正しさを急ぐあまり、相手の気持ちを後回しにする。
ラウル村でも。
カレル農園でも。
そして今も。
「正しいことを言えば人が動くなら、世の中はもっと楽なんだよな……」
思わず呟く。
「ようやく気づいたか」
ザイフリートが言う。
「気づいてましたよ」
「知っていることと、できることは違う」
「それ、俺が一番嫌いな言葉です」
「なぜだ」
「その通りだから」
宰相は、また少し笑った。
◇
午後。
俺は一人でカレル農園へ向かった。
正確には、一人ではない。
道に迷う可能性があるため、騎士が一人、離れてついてきている。
エレオノーラは来なかった。
出発前にも会っていない。
怒っている。
当然だ。
「帰れ」
カレルは、俺を見るなり言った。
「昨日も聞きました」
「なら、なぜ来た」
「お願いがあります」
「断る」
「まだ言ってません」
「お前の頼みなど、ろくなものではない」
「王女様と同じこと言うなあ」
「殿下を馬鹿にするな!」
「馬鹿にしてません。毎日喧嘩してるだけです」
「それを馬鹿にしていると言う!」
カレルは鍬を肩へ担ぎ、畑へ戻ろうとする。
俺はその前へ回り込んだ。
「倉庫で火事がありました」
「知っている」
「大量の麦が濡れたり、焼けたりしました」
「それで」
「食べられる麦を選ぶのを、手伝ってください」
「倉庫番にやらせろ」
「放火の疑いがあって、全員を信用できません」
カレルの足が止まった。
「放火?」
「まだ可能性です。でも、油を染み込ませた布が見つかった」
「……」
「農民なら、麦の状態が分かるでしょう。濡れたものをどう乾かすかも、俺たちより知ってる」
「昨日は異世界の知識を教えると言っていた男が、今日は農民に教えを乞うのか」
「はい」
頭を下げた。
「お願いします」
返事はない。
土だけが視界に入る。
「昨日は、すみませんでした」
「何に対してだ」
「偉そうに、畑を見せろって言ったこと。新しい方法なら何とかなるかもしれないって、簡単に考えてたこと」
「簡単ではないと分かったか」
「全然分かってなかったと分かりました」
「同じではないか」
「違いますよ。分からないことが分かったんです」
「屁理屈だ」
「よく言われます」
カレルが深く息を吐く。
「顔を上げろ」
顔を上げる。
男はまだ険しい顔をしていた。
「手伝えば、我々に何がある」
「……何が欲しいです?」
「倉庫に残った麦を選別するのだろう。その中から、春に蒔ける種麦を確保してほしい」
「配給用の麦を?」
「食えば一度で終わる。蒔けば増える」
「でも、今食べる麦も足りない」
「だから選べと言っている」
人間は面倒だ。
今日を生きるための食糧と、明日を生きるための種。
どちらも必要で、どちらかしか残らない。
「俺には決められません」
「では帰れ」
「王城へ戻って、王女様たちと相談します」
「また王宮へ任せるのか」
「違います」
俺はカレルを見る。
「農民も一緒に決めてください。種にどれだけ残すか。配給へどれだけ回すか。王宮だけで決めたら、また現場と数字がずれる」
「殿下が認めると思うか」
「認めさせます」
「喧嘩しているのではなかったか」
「喧嘩してても、話はできます」
自信はなかった。
今は口も利いてくれないかもしれない。
それでも、あの王女なら最後には話を聞く。
怒鳴る。
怒る。
嫌味も言う。
だが、国民のためになることなら、自分の面子より優先する。
「本当に変な男だな」
「昨日も言われました」
「今日も言う」
カレルは畑の仲間たちを振り返った。
「おい。王都へ行ける者を集めろ」
「手伝ってくれるんですか」
「勘違いするな。麦を見に行くだけだ」
「十分です」
「種麦の話を殿下が拒めば、すぐ帰る」
「分かりました」
「それと」
「まだあるんですか」
「昨日、お前は話を聞きに来たと言ったな」
「はい」
「倉庫の仕事が終わったら、畑を見せてやる」
「本当ですか」
「ただし、土に触らず口だけ出したら、今度こそ放り出す」
「触りますよ」
「泥で服が汚れるぞ」
「洗えばいいでしょう」
「王都育ちの若造は、口では皆そう言う」
「俺は王都育ちじゃありません」
「異世界育ちだったな」
カレルが初めて、わずかに笑った。
農業改革は、まだ始まっていない。
麦を増やす方法も見つかっていない。
ただ、昨日は閉ざされた畑の入口が、ほんの少しだけ開いた。
そして俺は王城へ戻り、もう一つの閉ざされた扉の前に立った。
エレオノーラの部屋。
何度ノックしても、返事がない。
「王女様」
沈黙。
「さっきは、言いすぎました」
沈黙。
「カレルさんたちが、麦の選別を手伝ってくれます」
扉の向こうで、わずかに物音がした。
「それから、種麦を残したいそうです。王宮だけじゃなく、農民も交えて配分を決めたい」
まだ返事はない。
「俺一人では決められません」
扉へ額をつける。
「だから、手伝ってください」
しばらくして、内側から鍵が外れた。
扉が細く開く。
赤くなった青い瞳が、隙間からこちらを睨んでいた。
「私は邪魔なのでは?」
「邪魔になるときもあります」
扉が閉まりかける。
「待って! でも必要です!」
慌てて言う。
扉が止まった。
「どちらなのです」
「両方です」
「意味が分かりません」
「俺は農民に頭を下げられる。でも、王国の配給を決める権限はない。王女様は権限がある。でも、王女様がいると本音を言えない人もいる」
「……」
「だから、俺たちは別々のことをした方がいいときがある。でも、最後は一緒に決めないと駄目なんです」
エレオノーラは、しばらく黙っていた。
「謝罪は?」
「言いすぎて、すみませんでした」
「私を邪魔だと言ったことは?」
「そこは一部事実なので、全部は謝れません」
「孝太郎!」
「でも、傷つける言い方をしたのは謝ります!」
王女は扉を開き、俺を睨みつけた。
「本当に、あなたは謝罪が下手ですね」
「王女様も、仲直りが下手でしょう」
「私は悪くありません」
「そういうところです」
「何ですって?」
また始まる。
そう思った。
だが、エレオノーラの口元は、ほんの少しだけ緩んでいた。
「では、農民たちを王城へ招きます」
「種麦の話は?」
「簡単ではありません」
「分かってます」
「ですが、話し合いましょう」
「はい」
「それと孝太郎」
「何です?」
「もう一度、私を邪魔者扱いしたら」
「したら?」
「ラウル村へ帰る馬車では、床に座っていただきます」
「まだ帰りの席のこと根に持ってるんですか!」
「当然です」
ようやく、いつもの王女へ戻った。
翌日。
煤で黒くなった王城の中庭に、麦袋と農民と官吏が並ぶことになった。
国を救う会議は、立派な会議室ではなく、泥と濡れた麦の匂いの中で始まろうとしていた。




