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しあわせなせかい

私はスマホを開き、タクシーを呼んだ。

5分で到着するようだ。






『お待たせしました。行き先はどちらで?』


『ここの病院までお願いします。お見舞いで。』


『ああーーー精神病院ね。』





タクシーの運転手は何かを察したのだろう。

そりゃ、そうだ。

スレイブユアセルフで一役有名になった病院だ。







私はそこにお見舞いに行く。

そう言わないと警戒するタクシー運転手もいるからだ。





私は、、ケイやミネみたいに開き直れてない。







『お待たせしました。』


『ありがとうございます。』




タクシー運転手は察してくれたのか、病院関係者しか知らない勝手口に車を停めてくれた。


正面玄関は、マスコミで連日賑わっている。




『スレイブユアセルフ症候群専門外来はこちら』



看板を見る。

白く冷たい廊下を歩き、カーテンで覆われた受付に来た。




『保険証をお願いします。』


『あ、いや、、お見舞いです。』


『失礼しました。どなたのお見舞いですか?』




受付の女性はにこやかに対応してくれている。

腹の中は面倒くさいのだろうが。





♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

タクシー運転手の視点



『お待たせしました。行き先はどちらで?』


『ここの病院までお願いします。お見舞いで。』


『ああーーー精神病院ね。』




またこの客だ。

腰にはおもちゃの剣を刺している。



客はここの病院までお願いしますといいながら、何もない空中を指差している。



スレイブユアセルフ症候群って言うんですかね。

自分がまだVRの中にいる感覚というか。



ああ、なんで詳しいかって?


そりゃ、公共交通機関やタクシー会社にはこんな風にさ、カードが渡されてね。




ほら、こうやって空中を指し、ここまでって言う感じの人はとりあえずスレイブユアセルフ外来に連れてけってなってるからさ。




客の中にはさ、モンスター!って言いながら、おもちゃの武器を振り回したりするから大変よ。




スレイブユアセルフ外来に連れていけばさ、国から金が出るからさ。

まあ、そんな理由だよね。






♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎


病院の受付の視点





『保険証をお願いします。』


『あ、いや、、お見舞いです。』


『失礼しました。どなたのお見舞いですか?』




スレイブユアセルフ外来の患者さんって病識がなくてさ。

そもそも、外来じゃあ入院患者の面会手続きしてないのにねえ。



保険証をお願いしたのも、とりあえず病院内に入れば加算がもらえるからよ。


なんだっけ?

スレイブユアセルフ患者保護加算だったかしら。



母体の北川病院は代表が犯人だったからね。

経営母体だけ変わったわよ。


最後なんてさ、スレイブユアセルフ患者がさあ、

バトっちゃってさ。



良くあったのよ。



我らは警邏兵だ!

ここは通さない!みたいなね。



子どもの喧嘩みたいなものよ。

まあ、でも代表が失踪した日はやばかったわね。

リアルに人殺しがあったからねえ。



主犯格は誰だっけ?


あああの保険証の子と動画配信者となんか女の子がいたわね。




でもね、結局さ、心神喪失ってことになったらしいわ。



保険証の子は、ちょっと田舎に療養で飛ばされたみたいだけど、、





ほんと迷惑よね。

あんだけ人殺しておいて、まだスレイブユアセルフの犯人探しだー、って息巻いててさ。






♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎


私は映像を見終えた。






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