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しあわせなかぞく

『あの小娘、、、』



仄暗い部屋。

今、何時だろうか。

隣にはVRヘッドセットをした我が子がいる。



妻を弄び殺した奴らを私が屠ったあと、妻の腹を裂いた。




『弥生、、、死なせないからなあ、、、、』



産婦人科医の経験はなかったが、見よう見真似で

弥生を救いあげた。


ただ、弥生はそんな状態で生まれたから

ほぼ植物人間のような状態だった。




弥生を介護する毎日。

働きながら、スレイブユアセルフを作りながらのお世話は大変だった。




それでも私の家族は弥生1人だった。






スレイブユアセルフが出来上がった。



試しにゲームとしてやっていると、

部屋の後ろから声が聞こえた。




弥生だった。

弥生は何をしてもほぼ反応がなかった。




もしかしたらと思い、VR世界に弥生をダイブさせた。






『お父さん。』



『弥生!』



スレイブユアセルフ内なら意思疎通ができる弥生。



私の涙腺は決壊していた。

弥生との世界は守らないといけない。



六村という架空の人物を名乗ったのもそれが狙いだった。




そんな優しい世界のはずだった。



あの引小森違さえ、来なければ。




『引小森警視の娘さんが、、、』


『うちの子を頼む。』


『で、でももとはと言えば天草が!』


『天草には家族がいる。だからダメだ。』


『それは、、引小森さんも、、、、』


『だからな、、娘だけは死なせないでくれ。』


『わ、わかりました、、、』




スレイブユアセルフを世間に知らされないように情報規制も、捜査が及ばないようにしてくれたのも引小森警視だ。




『娘がな、、、また立ち上がる契機になればいいんだ。スレイブユアセルフは。』


『・・・・。』




ただ引小森違はかなり勇敢で頭も良かった。


あの小娘に、弥生との世界は壊された。




『ああ、、ぐう・・・・・。』



意識も朦朧としてきた。

『や、弥生、、、』



私がここで死んだら。

弥生はどうなる?

弥生はこの先、犯罪者の子どもとして生きていくのか、、、



『や、よい、、、』



だったら。

スレイブユアセルフが起こした奇跡ならば。

片手にはダイナマイトがある。



弥生のヘッドギアを取る。



『ああ、、弥生、、』



妻に似て、綺麗な顔だ。





『やよい、、おかあさんに、、ゴホッ!も、もうすぐ、、な、、あ、、会えるぞ、、』




『お、、と、、うさ、、、』


















『本日未明、〇〇市にある貸し別荘で爆発音があったと近隣の住民から通報がありました。焼け跡からは2人の遺体が見つかり、警察は身元の確認を急いでいます。』

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