やよいのおとうさん
『山岸さん。』
『また君か。しつこいね。なんたって君を殺しかけた人間と会いたいんだよ?』
山岸さんは目の下のクマがひどく、
髪はボサボサだ。
『この女の子のこと、、、わかりますよね?』
天草さんにいただいた写真を見せる。
『・・・・天草さんにもらったのかな?』
山岸さんはフッと肩の力を抜いていた。
深く椅子に座り天井を仰ぐ。
『私、、この女の子に会いましたよ。』
『はあ、、、違ちゃんはやっぱりイタイ子なんだね?』
ケタケタ笑い出す山岸さん。
『な、何がおかしいんですかっ!?』
『いやいや、面白すぎるよ?キミ。それともあれかな??やっぱり予後が良く無いのかな、、?』
山岸さんは顎を人差し指で撫でる。
『ま、全く意味がわかりません!!』
『キミはあれだな。お友達のヨワちゃんと一緒だね。実に深刻だ。』
『は?ヨワがなんだって、、、』
『だってヨワちゃん、、自分がヨワだってことほぼ忘れてるだろ?』
『は、、』
山岸さんはまたケタケタ笑い出す。
『嘆かわしいよね。結局、キミらはずっとスレイブユアセルフに囚われてるね。まあ、あれだけの事件だ。解離しなければやってられないよね、、いや見えないものが、、、』
山岸さんはぶつぶつ独り言を言い始めた。
『山岸さん!とにかく!あのお子さんはなんなんですか?!なんで天草さんと一緒にいるんですかっ!?』
『天草さんと一緒?はあ・・・・あのねえ、違ちゃん。』
山岸さんは対面ガラスに手のひらを当てる。
立ち上がり、呼吸は荒くなっている。
『こらっ!座りなさい!』
看守が山岸さんを取り押さえる。
『違ちゃんさあっ!!弥生はなあ!弥生はなあ!とっくの昔にさあっ!死んでるんだよぉぉっ!』




