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私が死ななかった理由

この世界は不条理だ。

大人の都合で人生を棒にふる。



山岸警部。

彼は私を誘拐した容疑で拘置所に拘留されていた。



そんな彼に会ってみたくなった。

どういう事情でどうして私を誘拐したのか。

北川の差金?



私自身気が触れたのかもしれない。





『やあ、、、違ちゃん。』


面会室にきた山岸は髪は短髪になっており、

少しばかりやつれたような顔つきをしていた。



『あなたはどうして、、、スレイブユアセルフに関わったのですか?』


『はあ、、、その質問は後ろにいる警官さんにも散々されたよ。理由は金さ。莫大な金が、流れてくるからさ。』


『お金、、、ですか。そんなにお金に困っていた?』


『なんだい?僕のお財布事情を知りたいのかい?なんだって君に話さなくてはならない?』


『私が、、、被害者だからです。』


『はあ、、、全く北川のやつ、こんな面倒な女1人殺せないなんて落ちぶれたもんだねえ。』



拳に力がグッとこもる。

いけない。

彼に感情をぶつける為にここにやってきたのではないのだ。




『私は父がスレイブユアセルフの売春行為をしたとは信じられないんです。』


『ふーん、、なんでそんな事をここで?』



山岸の顔が強張る。


『父は、、言いました。後輩の罪を被ったのだと。』


『はあ、、、そんなのどこに信憑性があるんだい??ただの加害者の妄言だろ?』



歯を噛む。


『父とカウンセラーとして会いました。』


『だから?カウンセリングで言ったから何?』


『父は正義感が強いんです。』


『なのに君を売り飛ばした。』


『それは、、、』


『キミのお父様はキミが邪魔になったのだろう?だからスレイブユアセルフに売り飛ばした。自分の罪をキミに押しつけるためにね。』



『・・・・。』


『帰りなよ。こんなキミを殺しかけた自分と話したく無いだろ?』


『なんで、私をすぐに殺さなかったんですか?』


『それが北川の指示だからね。』


『手間ですよね?』


『まあ、、、そうだね。』


『証人である私を殺せば、、北川は良かったんですよね?』


『そうなるね。』


『では、私を殺さなかったのはどうしてなんですか?』


『は?』


『北川が私を殺さなかったのはどうしてなんですかね?』


『さ、、、さあ?』


『北川は、、、本当にスレイブユアセルフの、、、主犯格、、なんですか?』




『おっと。そろそろ面会時間は終わりだ。そうだよな?』



後ろで記録を取っている警官に話しかける山岸。





『あ、、ああ。面会終了です。ご退室ください。』













扉が閉まる。


私があの時。

山岸と北川に拘留された時になぜすぐに殺されなかったのだろうか。






あらゆる可能性を考えてみる。



私を殺すと何か不都合な事があった。

操られた私にケイやヨワを殺させることに意味があった。


あるいは、、、、


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